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日独伊三国同盟80年 - 国際条約、協定、制度、外交
特集272 日独伊三国同盟80年 - 国際条約、協定、制度、外交(2020年9月29日〜2020年10月22日 ホーム掲載)
1940(昭和15)年9月27日、日独伊三国軍事同盟成立。ヨーロッパ戦争、主にアメリカを想定した日中戦争に参戦していない国からの攻撃に対する相互援助を約し、第二次世界大戦における枢軸国の原型となった。同盟といっても、条文通りには動かないこともあるようで、1941年に独ソ戦が始まった後でも日本は動きを見せたものの、結局はソ連と中立関係を保ったり、日本が英米と開戦した際も、相互援助義務は生じないにも関わらず、ヒトラーとムッソリーニはアメリカに対して宣戦布告、その後日独伊単独不講和協定や、日独伊新軍事協定も結ばれて同盟関係を強化し、連合国側も同様に連合国共同宣言を発し、世界は二大同盟による戦争に突入した形になっていたが、緊密だった連合国に対し、枢軸国では戦略に対する協議や、対ソ宣戦、対米宣戦の事前通知も行われず、一枚岩の同盟とは言えなかったとのこと。余談ではあるが、フィリップ・K・ディックの「高い城の男」(1962年発表、原題:The Man in the High Castle、1965年ハヤカワ・SF・シリーズ、川口正吉訳)は代表的な歴史改変SF小説で、第二次世界大戦でこの枢軸国が勝利し、大日本帝国とナチス・ドイツによってアメリカが東西に分割占領されている世界が舞台となっている。
書籍一覧
サンフランシスコ 1854(安政4)年 石版折込挿画
対米従属、侵略と抑圧の体制 サンフランシスコ両条約の実体 【政策シリーズ第141集】
(編/日本共産党中央委員会宣伝部)
裏から見た欧州の外交戦 昭和10年11月発行
(著/長谷川了)
アイゼンハワー回顧録 第1巻 現代史戦後篇 第28
(仲晃、佐々木謙一 訳)
大戦の回顧
(フォン・ビューロー公:原著/皆川錞彦:訳)