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2021年スタート - 初春の歳時記、いにしえを愉しむ
特集283 2021年スタート - 初春の歳時記、いにしえを愉しむ(2021年1月15日〜2021年2月2日 ホーム掲載)
2021(令和3)年スタート。新型コロナウィルスが流行してから、年が明けてしまった。WHOの声明は2020年1月である。2019年12月に検出ともされているが、当時は原因不明の肺炎という意識だったよう。感染症を引き起こすSARSコロナウイルス2は、ICTV(国際ウイルス分類委員会) によると、2003年と同じ種の姉妹系統と見なされていて、コウモリなど野生動物から人に伝播、感染能力を獲得したと考えられている。今やウィルスは人類の敵のような風潮だが、最新の説によると、生物の遺伝子には様々なウイルスの痕跡があり、我々の祖先もレトロウィルスなどの感染にさらされ、それに対抗するために感染防御機構を進化させてきたとのこと。ウィルスは感染すると、宿主(しゅくしゅ)の細胞に入りこみ、自分の遺伝子を紛れ込ませ複製し、逆に生物はその遺伝子を活用した進化を遂げていて、今もその道中であるという。 特に哺乳類特有の、胎盤を持ち体内で胎児を育て誕生させるという能力は、およそ1億6千万年前に獲得した遺伝子が関与しているという。このように新たに獲得した遺伝子により、後々の世代で、新たな能力が開花することも考えられるとのこと。こういった視点から考えると、人類にとっても明るい話題とも思えるのではないだろうか。
書籍一覧
危機に立つ科学者 一九六〇年代の科学者運動
(中村禎里)
長崎獅子舞調査会報 ししまい 1-3まで3冊
((東京都豊島区)長崎獅子舞調査会事務局)
豆腐小僧双六道中ふりだし : 本朝妖怪盛衰録
(京極夏彦 著)
引札見本 彩色石版 初夢の起原 徳川家康公 酒の君人我国鷹飼の始め 初茄子献上 25×37