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日本初の21世紀新成人を迎える - 成人、青年期、思春期
特集284 日本初の21世紀新成人を迎える - 成人、青年期、思春期(2021年1月15日〜2021年2月2日 ホーム掲載)
1月1日、日本では21世紀に生まれた人が成人を迎える最初の日。皮肉なことに、新型コロナ禍初の成人でもあり、他人事ではないのだが、健闘を祈るばかり。世代の呼び名は数あるも、昨今原宿竹下通りを闊歩しているのは07(ゼロナナ)世代とのこと。2007年生まれの14歳くらいのJC(女子中学生)だそうで、かつてこの世を謳歌していた、JK(女子高生)にとって、すでに年を感じさせられて、脅威になっているそうだ。思春期の年齢の定義は難しく、医学的には一般的に「第二次性徴の発現の始まりから成長の終わりまで」とされ、年齢ははっきりされていない。NHKBSで放映中の「ヒューマニエンス(HUMANIENCE) 40億年のたくらみ」によると、最新の脳科学では、脳神経線維のミエリン(髄鞘)化による感情的なリスクテイク(危険を承知の上で冒す)行動の抑制化が完成しないと、性ホルモンが脳に引き起こす「衝動」を抑えられないとのことで、この基準にのっとると、思春期は30歳まで続くという。実感としては還暦近くとも、思春期は今も続いている気がするが、とはいえ耄碌期のマウントにはかなわないだろう。
書籍一覧
現代のエスプリ別冊 子どもの心理 思春期の心理と精神病理
(大原健士郎)