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テレックス網サービス開始90年 - 電信、電話からリモートへ
特集286 テレックス網サービス開始90年 - 電信、電話からリモートへ(2021年2月2日〜2021年2月19日 ホーム掲載)
1931年11月21日、世界初のテレックス網サービス、AT&T-TWXが開始。テレックス網とはテレタイプ端末を使用した通信方式のこと。当時標準的なテレタイプは専用(又は特定)回線による1対1の特定地点間の通信だったが、TWXでは通信相手を指定することができた。TWXの開始に先駆けて、CCIT(国際電信諮問委員会、後のCCITT/国際電信電話諮問委員会、現ITU-T/国際電気通信連合標準化部門)が、ITA2という5単位(5ビット)の文字コードを勧告。1963年テレタイプ社製で、最もポピュラーな端末といわれるモデルの、ASR-33・35は、本来通信機として開発されたが、この年制定の7ビットASCIIコードを採用していて、コンピューターの入出力端末としても使われるようになったとのこと。日本語キー配列のJISX6002はその後継機のモデル37をお手本に作られているとのことで、「!"#$%&'()」マークが「123456789」キーに割り当てられていたり、今でもその配列を踏襲している。「CR」「LF」の制御コードなども当時のまま、とのこと。
書籍一覧
ベル研 AT&Tの頭脳集団 -その研究開発力の源泉を探る-
(ジェラミー・バーンスタイン 長沢光男/訳)
テレコムの経済史 近代日本の電信・電話
(藤井信幸)
宇宙通信の国際法 国際企業の法形態として
( 山本草二 著)