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特集294 日本の郵便制度150年 - 郵便制度、切手(2021年4月5日〜2021年4月15日 ホーム掲載)

1871(明治4)年4月20日、日本初の郵便役所が創設。開始から2年後の民間業者による信書逓送の禁止までの期間は、飛脚便と郵便との競争・併存の時代であったとのこと。東京・大阪間の郵便開通に続いて、長崎までの郵便が開設され、翌年には主要地を網羅する全国的な郵便ネットワークが完成したが、全国的規模での「新式」郵便の実施はむずかしく、東海道の公用便の取扱いは飛脚業者に委託しない方針をとった。しかし、他の街道については飛脚問屋による路線の開設を認可せざるを得ず、官営郵便に対して三都の定(じょう)飛脚問屋は料金引下げにより対抗、官営横浜郵便は、横浜から東京以外の地域への別仕立便を開始したものの、飛脚業者は強力なライバルとして存在し、事業の「政府管掌」化は難しく、結局政府による強権発動を行わざるを得なかった。創設者の一人、前島密は欧米諸国と同様に信書の取扱いは政府の特権に帰すべきことを強調し、飛脚問屋に対して政府の保護下に官営郵便物の輸送を独占的に担う運送会社設立案を提示した。そして、各駅の伝馬所と助郷制は全廃され、宿駅の問屋は陸運会社として陸運元会社のもとに組織化され、官営郵便事業の輸送業務は陸運元会社へ一本化された。

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