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エンパイアステートビル竣工90年 - 建築家、建造物
特集297 エンパイアステートビル竣工90年 - 建築家、建造物(2021年4月26日〜2021年5月13日 ホーム掲載)
1931年4月11日、エンパイアステートビル竣工。電波塔を併せた高さは443.2mで、72年にワールドトレードセンター(WTC)のノースタワーが竣工するまでの42年間、世界一の高さを誇っていた。01年の同時多発テロでWTCが崩壊してから、13年に1(ワン)ワールドトレードセンターが竣工するまでは、再びニューヨークでは最も高いビルとなっていた。竣工当初は世界大恐慌の影響により、多くが空室で「Empty State Building(空っぽなビル)」と揶揄されることもあった。マンハッタンの摩天楼はまさにアメリカの富の象徴と言えるが、我が国もご多分に漏れず、平成バブル景気の頃は今では考えられない程の勢いで、ジャパンマネーによるマンハッタンの不動産買い占めが繰り広げられていた。89年には、その象徴の中の象徴とされるロックフェラーセンターを三菱地所が買収、ニュースヘッドラインを飾るほど全米に衝撃が走り、ジャパンバッシングの火に油を注いだのではとも言われている。91年には当のエンパイヤステートビルも、かつてホテルニュージャパンのオーナーであった横井秀樹氏が共同購入者の一人として買収、後に撤退するが、当時アメリカの不動産王ことドナルド・トランプ氏も、賃借権をめぐり、また別の所有者と争うこととなる。
書籍一覧
摩天楼とアメリカの欲望 バビロンを夢見たニューヨーク
(トーマス・ファン・レーウェン 三宅理一、木下壽子 訳)
スカイロビー (26階展望回廊・高さ 110米)
(神戸商工貿易センタービル)
東京駅と辰野金吾 駅舎の成り立ちと東京駅のできるまで
【未読品】世界の20世紀建築
(ベルトラン・ルモアンヌ 著 ; 森山隆 訳)
【未読品】摩天楼とアメリカの欲望 : バビロンを夢見たニューヨーク
(トーマス・ファン・レーウェン 著 ; 三宅理一, 木下壽子 訳)
鹿島建設 : 英一番館から超高層ビルまで
(鹿島出版会編集局 編)
THE SKYWARD TRED OF THOUGHT : Five Essays on the Metaphysics of the American Skyscraper
(Thomas A.P van Leeuwen)
The work of Frank Lloyd Wright : the life-work of the American architect Frank Lloyd Wright
(Frank Lloyd Wright)
The Solomon R. Guggenheim Museum, architect Frank Lloyd Wright
「増補新版 浅草十二階 」 塔の眺めと〈近代〉のまなざし
(細馬宏通 著)
実測図で読むガウディの建築 = El hallazgo por las mediciones sobre la arquitectura de Gaudi
(田中裕也)
Rino Levi : arquitetura e cidade