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立山黒部アルペンルート全通50年 - 山岳、渓谷、巨大建設
特集304 立山黒部アルペンルート全通50年 - 山岳、渓谷、巨大建設(2021年6月10日〜2021年6月29日 ホーム掲載)
1971(昭和46)年6月1日、立山黒部アルペンルート全通。ルートの中核となる黒部(黒四)ダムは1956(昭和31)年着工、61(昭和36)年に送電を開始し、63(昭和38)年に完成した。完成当時、大阪府の電力需要の50%(25万kW)を賄った。富山県立山駅から長野県扇沢駅までは、25kmの直線距離だが、最大高低差は 1,975mあり、交通機関として、立山ロープウェイ、全線地下式のケーブルカー、関電トンネルを通る電気バスや、トロリーバスと乗り継いで移動する。黒部ケーブルカーは日本で唯一の全線トンネル内運行、立山ロープウェイは途中に支柱を1本も設けていないワンスパン方式で、全長1710mと日本一の長さとなっている。関電トンネルも、かつてトロリーバスであったが、2018年に電気バスに置き換えられ、現在では立山トンネルが日本における唯一のトロリーバスである。黒部ダム建設のために開通した関電トンネルの工事は171人の殉職者を出した難工事で、64(昭和39)年、木本正次著、毎日新聞社刊のノンフィクションシリーズ「黒部の太陽―日本人の記録 」などで、その苦闘が描かれている。
書籍一覧
大木建設五十年史 1945〜1995
(大木建設社史編纂室 編)
明治前 日本建築技術史
(明治前日本科学史刊行会編纂)
80年史若築建設株式会社
( 若築建設八十年史編纂委員会 編)
日本建築技術史の研究 大工道具の発達史
(渡邉晶 著)
日建設計の歴史1900-1990
(「日建設計の歴史1900-1990」編纂室)
【世界を驚かした10の技術/少年少女・世界のノンフィクション8(箱付)】金の星社/昭和43年
東杉原発電所 図面図表19枚一括
(後藤徳次郎(推定))