-
ホーム
-
特集
-
IBM創業110年 - コンピューター、情報処理
特集305 IBM創業110年 - コンピューター、情報処理(2021年6月29日〜2021年7月12日 ホーム掲載)
1911年6月15日、IBMの前身C-T-R創業。タイムレコーダー、計量器、作表機、などのメーカー子会社が合同した持株会社からIBMに発展、この年が創業とされる。46年に電子計算機ENIACが完成すると、IBM製のパンチカード機器が入出力に使用されていたものの、コンピューター技術では、主要開発者2人が在籍したUNIVACが先行していた。IBM701や650では、性能などでUNIVACに及ばなかったが、コアメモリを採用した704や、7090などトランジスタの世代に成功し、60年代のSystem/360でその地位を確固なものとした。バロース、UNIVAC他主要7社を圧倒して大きなシェアを獲得し、「IBMと7人の小人」と称された。しかし70年代頃から始まるマイクロコンピューター革命では乗り遅れ、それを挽回するために、81年にIBMPCをリリースする。90年代に入るとさらにダウンサイジングの潮流により、メインフレームは「時代遅れ、過去の遺物、滅び行く恐竜」と呼ばれ、業績は急速に悪化、92年度会計で約50億ドルの損失を発表し当時アメリカ史上最悪であったと言われた。ルイス・ガースナーがCEOに就任すると、事業戦略を大きく転換し、業績を回復してゆく。その復活劇はご本人著作の「巨象も踊る」(2002年日本経済新聞社刊、山岡洋一他訳)で語られている。
書籍一覧
インサイドインテル
(ティム・ジャクソン 著 ; 渡辺了介, 弓削徹 共訳)
(洋書・英文) Music, Sound, and the Laboratory from 1750-1980 (OSIRIS 28)
(Edited by Alexandra Hui, Julia Kursell, and Myles W. Jackson)
「ポケコン挑戦プログラミング」 PC1500,1501
(ガデリウス (株) 人事本部 編)
HAL伝説 : 2001年コンピュータの夢と現実
(デイヴィッド・G.ストーク 編著 ; 日暮雅通 監訳)
コンピュータを創った天才たち : そろばんから人工知能へ
(ジョエル・シャーキン 著 ; 名谷一郎 訳)