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特集306 佐川一政パリ人肉事件40年 - 犯罪、事件(2021年6月29日〜2021年7月12日 ホーム掲載)

1981年6月11日、パリ留学中の佐川一政が女性留学生を殺害、食した事件。佐川は女性の遺体を遺棄しようとしているところを目撃され、逃走後逮捕、犯行を自供したが、パリ警察の誤訳から心身喪失状態での犯行と判断され、不起訴処分となった。アンリ・コラン精神病院の措置入院中に事件の映画化の話が持ち上がると、劇作家の唐十郎に依頼する。唐はこのエピソードを小説化、「佐川君からの手紙」(文藝1982年11月号)で第88回芥川賞を受賞。映画化の話は実現に至っていない。日本へ帰国後、精神病院である東京都立松沢病院に入院し、副院長の金子嗣郎は、「佐川は人格障害であり、刑事責任を問われるべきである」としていて、警察も佐川を逮捕して再び裁判にかける方針であったが、フランス警察が「不起訴処分者の捜査資料」として拒否した。同院を退院した佐川は、マスコミに有名人として扱われ小説家になった。社会復帰後、1989(平成元)年の宮崎勤逮捕では、猟奇犯罪の理解者としてマスコミに注目され、月刊誌や夕刊紙などに連載を持っていた。2017年にルシアン・キャスティン=テイラー、ヴェレナ・パラヴェル監督「カニバ - パリ人肉事件38年目の真実」へ出演。同作品は第74回ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞している。

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