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小山内薫生誕140年 - 演劇、小劇場を中心に
特集309 小山内薫生誕140年 - 演劇、小劇場を中心に(2021年7月29日〜2021年8月16日 ホーム掲載)
1881(明治14)年7月26日、小山内薫生誕。1924(大正13)年6月、土方与志と共に日本初の新劇の常設劇場「築地小劇場」を創設。小山内が開場の際に、日本の戯曲を批判する発言をしたため、文壇から反発の声が上がり、後に坪内逍遙らの創作劇なども上演するようになった。26(大正15)年「前衛座」発足。第1回公演「解放されたドン・キホーテ」(アナトリー・ルナチャルスキー作、千田是也訳、佐野碩演出)を上演。共同印刷争議を応援する「日本プロレタリア文芸連盟演劇部」の移動劇団「トランク劇場」が起源で、2度の分裂を経て、27(昭和2)年「前衛劇場」に名称を変更、翌28(昭和3)年「プロレタリア劇場」と合同公演を行い「東京左翼劇場」となる。「全日本無産者芸術連盟」(ナップ)が結成された年でもある。小山内が急逝すると、附属劇団内で土方を排除する動きが活発になり、土方の支持者が脱退、29(昭和4)年「新築地劇団」を結成。31(昭和6)年に「日本プロレタリア演劇同盟」に加盟、「東京左翼劇場」とともに、プロレタリア演劇運動を展開。34(昭和9)年「新築地劇団」は分裂し「新協劇団」ができる。40(昭和15)年、新劇弾圧により劇団員は大量検挙、解散。建物は「国民新劇場」と改称、44(昭和19)年の上演を最後に、東京大空襲で焼失した。
書籍一覧
歌舞伎筋書(演劇正本) 自:明治22年6月〜至:明治26年3月
(歌舞伎座・新富座・中村座・市村座・深野座・春木座・澤村座)
演芸画報 第4年1号「口絵 鳥居清忠」
(小山内薫、岡本綺堂)
キャリバンの文化史
(アルデン・T・ヴォーン、ヴァージニア・メーソン・ヴォーン/著 本橋哲也/訳)
芸術学事始め 宇宙を招くもの (中公叢書)
(小林道憲)