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円の変動相場制50年 - 通貨、外国為替
特集314 円の変動相場制50年 - 通貨、外国為替(2021年8月30日〜2021年9月10日 ホーム掲載)
1971(昭和46)年8月28日 - 円変動相場制移行。71年のドル・ショックが発端となり日本円は、固定相場制の1ドル360円から変動相場制へ移行。固定相場制への復帰が試みられ、スミソニアン協定で1ドル308円とされるが、ドルの下落は止まらず、73年に再び変動相場制へ移行し、1ドル265.8円をつける。以後1ドル300円から190円あたりの値動きが続き、85年のG5により、国際為替レート安定のため、いわゆる「プラザ合意」が行われる。発表翌日の24時間だけで、1ドル235円から約20円下落し、1年後にはドルの価値はほぼ半減の150円台となる。日本政府は急速な円高によって不況が起きると懸念するも、日本銀行は公定歩合を据え置き、逆に短期市場金利は「高目放置」する。公定歩合引き下げは翌年で、金融引き締め的な経済環境になっていたと推測され、その後数年間のインフレ率は低迷、公定歩合の引き下げ長期化予想を反映して名目金利が低下し、貨幣錯覚を伴って不動産や株式に対する投機が促され、バブル景気をもたらしたと考えられている。史上最高値は95年の1ドル79.75円。
書籍一覧
マッド・マネー : 世紀末のカジノ資本主義
(スーザン・ストレンジ 著 ; 櫻井公人, 櫻井純理, 高嶋正晴 訳)
ドルの死 国際通貨危機とドル
(ウィリアム・F・リッケンバッカー)
経済の数理 (数理科学シリーズ 14)
(二階堂副包/編 二階堂・斎藤謹造・根岸隆・鈴村興太郎・大槻幹郎・堀元・?山昌一/執筆)
現代の貨幣・金融 : 高木暢哉先生古稀記念論文集
(高木暢哉先生古稀記念論文集刊行委員会編著)
日本経済の構造変動 : 日本型システムはどこに行くのか
(小峰隆夫 著)
IMF改革と通貨危機の理論 アジア通貨危機の宿題
( 国宗浩三 著)