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第49回衆議院議員総選挙 - 選挙、政治、議会
特集322 第49回衆議院議員総選挙 - 選挙、政治、議会(2021年10月21日〜2021年11月4日 ホーム掲載)
10月31日第49回衆議院議員総選挙が行われた。総選挙とは、衆議院議員の全員を選ぶための選挙。第1回は1890(明治23)年で、王政復古によって成立した当時の明治政府は、薩摩、長州、土佐、肥前の4藩が実権を握る藩閥政治で、これに対し、いわゆる明治6年の政変で、それまで征韓論を主張して敗れ、下野した板垣退助らが勢力を結集。翌年の1874(明治7)年、愛国公党を結成、「民撰議院設立建白書」を明治政府に提出した。このことから自由民権運動が各地に広がり、1889(明治22)年に大日本帝国憲法が制定、総選挙が実施される。この時わが国ではじめての議会、帝国議会が開かれた。板垣は、道半ばの1882(明治15)年、全国を遊説中に岐阜で暴漢・相原尚褧(しょうけい)に襲われ負傷(岐阜事件)、竹内綱(つな)に抱きかかえられ「吾死スルトモ自由ハ死セン」と言ったことが「板垣死すとも自由は死せず」と広まった。この言葉が有名なため、この時暗殺されたと誤解されがちとのこと。診察には、医師でもあり満鉄総裁・東京市長・外務大臣などを務めた後藤新平があたり、一命を取りとめた。以後入閣するも、第2次大隈内閣の際、尾崎文相の共和演説事件よって内閣は瓦解、板垣も政界を去ることとなる。1919(大正8)年、82歳でその生涯を終える。
書籍一覧
政治と倫理のあいだ 21世紀の規範理論に向けて
(千葉眞・佐藤正志・飯島昇蔵/編 飯坂良明(序章・終章)ほか計17名/執筆)
議会は生きている : 国会百年、政治家はかく語った
(岸本弘一 著)