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浅草オペラ館新開場90年 - 大衆芸能、演芸
特集330 浅草オペラ館新開場90年 - 大衆芸能、演芸(2021年12月16日〜2021年12月24日 ホーム掲載)
1931(昭和6)年12月16日、オペラ館新築開場。オペラ館は1909(明治42)年5月、東京市浅草区公園六区、通称「浅草六区」の日本館が移転した跡地に開業。現在のつくばエクスプレス浅草駅から「浅草六区通り」を通り「六区ブロードウェイ」と交差するあたりと思われる。全盛期に通りの両端から、芝居やキネマののぼりが所狭しと掲げられ、人々がひしめき合って往来する画像は象徴的で、アニメ「鬼滅の刃」で竈門炭治郎と鬼舞辻無惨が出会う場所でも描かれている。23(大正12)年関東大震災発生、オペラ館も崩壊するが、同年末に再建。31(昭和6)年新築オープン。エノケンこと、榎本健一と二村定一のダブル座長の劇団「ピエル・ブリヤント」が旗揚げ公演。座付き作家で文芸部の菊谷栄は、翌32年松竹座へ進出の際、劇団の旗揚げ公演にオペレッタ「リオ・リタ」を提供。菊田一夫を凌ぐと言われるほど才能を評価されていたが、37年に召集を受け戦没。三谷幸喜脚本「笑(わらい)の大学」の喜劇作家、椿一は菊谷栄をモデルにしているとのこと。
書籍一覧
テレビにでたまこちゃん かがくのとも 通巻137号 (1980年8月号) ※折り込みふろくあり
(高塚省吾(たかつかせいご))