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特集332 2021年から2022年へ - 年末年始、年越、お正月(2021年12月24日〜2022年1月18日 ホーム掲載)

2021年から2022年へ。一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む「お屠蘇(とそ)」は、「土佐日記」の時代よりあったようだ。「屠蘇」は後漢時代に華佗が発明した薬酒で、嵯峨天皇の時代に伝来したとされる。「土佐日記」は934(承平4)年12月21日から翌2月16日までの55日間、紀貫之が土佐国から京に帰る最中に起きた出来事を綴った日本最古の日記文学のひとつ。「廿九日、大湊にとまれり。くす師ふりはへて屠蘇白散酒加へてもて來たり。志あるに似たり。元日、なほ同じとまりなり。白散をあるもの夜のまとてふなやかたにさしはさめりければ、風に吹きならさせて海に入れてえ飮まずなりぬ。」とある。雰囲気の訳は「29日大湊。医師がわざわざ屠蘇白散(びゃくさん)とお酒を持ってきた。元日、夜の間誰かが船屋形に挟んでいたら、風で落ちて飲めなくなった。(この年12月は旧暦小の月で29日が大晦日)」。宮中では、屠蘇、白散、度嶂散を一献ずつ呑むのが決まりで、貴族は屠蘇か白散のいずれかを用いていたとのこと。数種の薬草を組み合わせた屠蘇散を赤酒、日本酒、みりんなどに浸して作り、元日の朝、小中大の盃を用いて年少の者から年長の者への順に飲み「一人これを呑めば一家疾無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われる。

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