-
ホーム
-
特集
-
あさま山荘事件50年 - 学生運動、闘争の時代
特集337 あさま山荘事件50年 - 学生運動、闘争の時代(2022年2月16日〜2022年3月1日 ホーム掲載)
1972(昭和47)年2月19日から9日間、河合楽器製作所の保養所「浅間(あさま)山荘」において連合赤軍が人質をとって立てこもった事件。銃撃により警察官を含む3名が死亡。60年代以前より政治運動が盛んな中、学生を中心とした新左翼諸派の中でも最過激派の代表格である共産主義者同盟赤軍派と、日本共産党(革命左派)神奈川県委員会が登場。武闘派や全共闘が壊滅し運動が穏健化する中、よど号ハイジャック事件やダイナマイト闘争などテロ活動を行っていた。71年、利害の一致した両派が合流、「連合赤軍」が結成され、群馬県山中の山岳ベースと呼ばれる山小屋のアジトで潜伏する。しかし、内部で対立が発生し「総括」と称して集団リンチにより、12名を殺害。警察から逃れるため「あさま山荘」へ立てこもることとなる。皮肉にも事件中の2月21日に米大統領リチャード・ニクソンが中華人民共和国を電撃訪問し、毛沢東主席や周恩来総理と会談。彼らにとって、いわば理想の国家と、最大の敵が和解したこととなる。山荘内のテレビで知り、衝撃を受けたとのこと。メンバーの坂東國男はこの事件で逮捕されるも、75年クアラルンプール事件の超法規的措置で釈放、国外逃亡し、現在も国際指名手配されている。
書籍一覧
叛逆するスチューデント・パワー 世界の学生革命
(高橋徹編)
果てしなき進撃 東大闘争反撃宣言
(東大全共闘編)
目撃者の心理学
(S・L・Sporer、R・S・Malpass、G・Koehnken/編 箱田裕司、伊藤裕司/監訳)
「無党派」という党派性 生きなおされた全共闘経験
(天野恵一)
叢書 現代のメディアとジャーナリズム 5 新聞・雑誌・出版
(山本武利/責任編集 山本・朴順愛・谷藤悦史・山口順子・川崎賢子・井川充雄・黄昇民・竹内和芳・中田平・三瀬元康・合庭惇・湯浅俊彦ほか/執筆)
村上春樹と小阪修平の1968年
(とよだもとゆき 著)
「全共闘」
(茜三郎 写真と文 ; 柴田弘美 文)
大学闘争70年安保へ 浜口タカシ写真集
(浜口タカシ)