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上野動物園140年 - 動物園、動物たち
特集341 上野動物園140年 - 動物園、動物たち(2022年3月14日〜2022年3月31日 ホーム掲載)
1882(明治15)年3月20日、恩賜上野動物園開園。日本の動物園では最も古い。動物園とは見世物ではなく、教育・研究施設としての役割を強く持ち、動物を生きたまま収蔵する博物館としての性格もある。反面その性格上、日中戦争中の1939(昭和14)年頃から空襲時の猛獣脱走対策が本格的に検討され、太平洋戦争時においては、猛獣が逃亡することを防止する目的で、戦時猛獣処分が行われた。一連の殺処分は、銃声による市民の不安を避け、銃殺ではなく薬殺することにされ、その中でも3頭のインドゾウの処分は特に著名で、食欲を増すために絶食させたうえで、毒入りジャガイモを与えたが、繊細なゾウには分かってしまい吐き出し、毒餌を受け付けず、餓死により殺処分されることになった。飼育係の菅谷吉一郎は、せめて2頭は救ってやりたいと、福田園長代理に懇願、他の動物園への譲渡も検討したが、結局都に反対され、上野動物園のゾウは全滅した。「かわいそうなぞう」(1951年)は、児童文学作家、土家由岐雄による実話を元にした童話であり。藤子・F・不二雄作「ドラえもん」でも「ぞうとおじさん」(1973年)として描かれている。
書籍一覧
「動物園が大好き」 とんぼの本
(戸田杏子 さとうあきら)
幻の犬、幻の馬を求めて ムツゴロウとゆかいな仲間たち6
(畑正憲)
ぼくの動物園日記 5巻 ジャンプ・コミックス
(飯森広一)