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血盟団事件90年 - 政治、暗殺事件
特集342 血盟団事件90年 - 政治、暗殺事件(2022年3月14日〜2022年3月31日 ホーム掲載)
1932(昭和7)年3月5日 - 三井合名理事長團琢磨が血盟団員に暗殺される(血盟団事件)。「血盟団」というグループが存在したわけではなく、俗称で、1930(昭和5)年末に、当時井上日召関係を深めていた日本国民党が開いた忘年会の席での党委員長寺田稲次郎による発言が発端。暗殺された一人、井上準之助は、濱口雄幸内閣で蔵相を務めていたとき、金解禁とデフレ政策を断行した結果、かえって世界恐慌に巻き込まれて日本経済は昭和恐慌に陥った。また、軍縮のため予算削減を進めて日本海軍に圧力をかけたため、第一の標的とされたとのこと。実行犯の小沼はその場で駒込署員に逮捕された。團琢磨は三井財閥がドル買い投機で利益を上げていたことが日召の反感を買ったとも、労働組合法の成立を先頭に立って反対した報復であるとも言われている。実行犯の菱沼もその場で護衛と巡査に取り押さえられた。事件に関わった13人が起訴、首謀格の井上、小沼、菱沼は死刑求刑に対して無期懲役で、他の者も求刑に比べて判決は軽く、藤井五一郎裁判長の寛大な判決と言われた。理由は今もわかっていない。判決文の原本は長年行方不明であったが、2009年になって北博昭により、東京地方検察庁に保管されていることが確認された。
書籍一覧
山口組若頭暗殺事件 利権をめぐるウラ社会の暗闘劇
(木村勝美)
歴史不思議物語 : 日本史の闇を照射する
(井沢元彦 著)
ケネディ暗殺事件 その背景と真実 フロンティア・ブックス
(仲 晃 著)
カルト・陰謀・秘密結社大事典
(アーサー・ゴールドワグ (著)、住友進(訳))
CIA暗殺計画
(米上院特別委員会【著】/毎日新聞社外信部【訳】)
マンハント リンカーン暗殺犯を追った12日間
(ジェイムズ・L.スワンソン 著 ; 富永和子 訳)