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東京日日新聞150年 - 新聞、ジャーナリズム
特集344 東京日日新聞150年 - 新聞、ジャーナリズム(2022年3月31日〜2022年4月15日 ホーム掲載)
東京日日新聞は1872年3月29日(明治5年2月21日)、条野伝平、西田伝助、落合幾次郎が東京最初の日刊紙を創刊。雑報入りの「新聞錦絵」が東京土産として話題を呼んだ。「毎日新聞」の東日本地区の旧題号でもある。日本新聞協会のデータによると、日本での一般紙の総発行部数は高度経済成長期の1966年に3千万部台に乗り、その後は90年代末の5千万部超まで拡大したが、その後は下降を続け、昨年21年末では3千万部割れ寸前まで落ち込んだとのこと。昨今のデジタル化を考えて、紙ではなく、デジタル版を読んでいるのではないか、と思われるかもしれないが、実は少数派であるらしい。購読料がだいたい月額4000円という割高さも理由の一つの様で、学生など、ネットからの情報が生活の中心である若い世代が「情報対価」として払うには確かにとも思う。一方、ほかのメディアと比べて、情報の正確さや、信頼性の観点からは、新聞がトップクラスとのこと。ただそのジャーナリズムに疑念を抱く風潮もあり、アメリカHBOのドラマ「TOKYO VICE」(2009年ジェイク・エーデルスタイン原作、2022年 JTロジャース制作)など、90年代の、事件報道の制約やタブーなど、外国人新聞記者である原作者の当時の苦悩が描かれているようだ。
書籍一覧
叢書 現代のメディアとジャーナリズム 5 新聞・雑誌・出版
(山本武利/責任編集 山本・朴順愛・谷藤悦史・山口順子・川崎賢子・井川充雄・黄昇民・竹内和芳・中田平・三瀬元康・合庭惇・湯浅俊彦ほか/執筆)