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10月4日は古書の日 - 古本、古書の世界
特集367 10月4日は古書の日 - 古本、古書の世界(2022年10月3日〜2022年10月24日 ホーム掲載)
10月4日古書の日。現存する日本最古の書物は「古事記」で、712(和銅5)年に元明天皇に献上された。稗田阿礼が誦習した「帝皇日継」(天皇の系譜)と「先代旧辞」(古い伝承)を、太安万侶が編纂。原本は現存せず、最古の写本は「伊勢本系統」の内真福寺の僧・賢瑜による真福寺本三帖。本年は写本完成から650年で、名古屋市中区大須にある大須観音(宝生院)で公開された。印刷物では、「百万塔陀羅尼」が、制作年の明らかな現存最古と言われている。764(天平宝字8)年、恵美押勝の乱の菩提を弔い、鎮護国家を祈念するために制作され、100万基の木製小塔に、陀羅尼経を納めた。「続日本紀」宝亀元年(770年)四月二十六日条に、諸寺に納めたことが記されている。これほど大量の印刷物を、1枚の木版で印刷することは不可能と思われ、複数の版を用いたか、金属版を用いた説もある。条件付き世界最古である理由は、1966年に大韓民国慶州市にある仏国寺釈迦塔内の舎利容器から、木版摺の「無垢浄光大陀羅経」が発見され、制作年は特定はされていないが、751年以前と見られることから。
書籍一覧
本棚の歴史
(ヘンリー・ペトロスキー/著 池田栄一/訳)
切手趣味叢書 第二篇~第二十一篇
(切手趣味編輯部編)
(浄瑠璃本) 浄瑠璃本 10冊 再板八時鶏の段 菅原伝授 二段目の中 他 書名は画像「日本の古本屋」をご参照ください。
(大阪 加嶋清助板)