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読書の秋 - 読書週間、書物のすすめ
特集371 読書の秋 - 読書週間、書物のすすめ(2022年11月1日〜2022年11月14日 ホーム掲載)
10月27日~11月9日まで読書週間。ヒトが文字を読む。読書の基礎である。単純な能力に思えるが、脳内ではどうやら、超越的な作業をしている。NHK放映中の「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」を観ると、ヒトの言葉は、鳥のさえずり、クジラの歌など単なるコミュニケーションの手段とは違い、約7万年前の遺跡の弓矢の矢尻から、製造過程で既に言葉をつかって複雑なコミュニケーションをとっていたことが推測される。ただ言葉は、生まれながらに習得できる半面、文字は自然に習得できるものではなく、社会的な教育のインフラが不可欠というのである。脳内での処理も、言葉を話すためには言語野を使うが、読み書きのための専門領域が無く、言語や視覚、聴覚などを扱う領域や記憶を総動員して「文字」から「言葉」へ、変換、再生(?)しているという感じらしい。世界最古の文字は、今のところ約5千年ほど前のシュメール人の楔形文字で、文字を使うようになったのは、ヒトにとってまだ日が浅いからなのだとか。
書籍一覧
書物展望 13巻4号(通巻142号)「森鴎外と大下藤次郎・小島鳥水」
(岡野他家夫・式場隆三郎・河盛好蔵、他)
現代読書の技術 : 情報化時代の創造的読書法
(紀田順一郎 著)
子どもの本と読書の事典
(日本子どもの本研究会・編)
個性読みの探究 : 読書指導を求めて
(野地潤家 著)