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オセロゲーム50年 - ボードゲームから、ビデオゲームへ
特集396 オセロゲーム50年 - ボードゲームから、ビデオゲームへ(2023年6月21日〜2023年7月14日 ホーム掲載)
1973(昭和48)年4月29日(または25日)、オセロゲーム発売。「覚えるのに一分、極めるのに一生」。8x8の格子盤に、各面黒白に塗分けられた円盤状の「石」を使用し、黒白担当2人のプレイヤーが交互に置いていき、自分の色で挟んで裏返し、最終的に多かったほうが勝者。1970(昭和45)年頃にボードゲーム研究家・長谷川五郎氏によってパッケージ化、「オセロ」と命名、当時のツクダへ持ち込みヒット商品となった。初期配置で黒白4つの石をクロスにした際のリバーシとルールが同一であることなどから、発祥については見解が分かれる。囚人のジレンマなどが有名な「ゲーム理論」(1944年ジョン・フォン・ノイマンら)での、「二人零和有限確定完全情報ゲーム」に分類され、理論上、双方最善手なら先手必勝・後手必勝・引分のいずれかのはずだが、2019年時点で未だ完全解析はされていないとのこと。同分類で有名なのは「三目並べ」いわゆるマルバツゲームで、3x3格子に○×を交互に埋めていき、先に3マス並べたほうが勝者というルールであるが、双方最善手では必ず引分けになる。この結論は映画「ウォー・ゲーム」(1983年ジョン・バダム監督)において、核戦争シミュレーターのAIが重大な判断を下す場面でも描かれてる。
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