-
ホーム
-
特集
-
パスカル生誕400年 - 数学、哲学の魅力
特集403 パスカル生誕400年 - 数学、哲学の魅力(2023年9月19日〜2023年10月10日 ホーム掲載)
1623年6月19日、ブレーズ・パスカル生誕。フランスの哲学者、数学者、物理学者、キリスト教神学者他。晩年、キリスト教に関する書物の執筆に着手し、ノートなどを多数記したが、自力で完成させることができなかった。これらの記述が死後整理され「パンセ」として出版される。いわゆる「人間は考える葦である」という名言は、物体に対する精神の偉大さを説いた。神童として数多くのエピソードを残していて、1640年、16歳の時に「円錐曲線試論」で「パスカルの定理」を発表。17歳の時には、機械式計算機の構想・設計・製作に着手し、2年後に完成させた。1663年には流体静力学における基本原理である「パスカルの原理」を論述。圧力の単位のパスカルは、台風情報などでよく耳にするが、日本では約30年前の1992(平成4)年に「mbar(ミリバール)」から「hPa(ヘクトパスカル)」に切り替わった。1mbar=1hPaなので、単位が変わるだけで数値は同じだが、国際単位系に合わせたからだとか。また、フェルマーの最終定理で知られるピエール・ド・フェルマーと、往復書簡(文通)などを通して、確率論の基礎を作ったと言われている。
書籍一覧
L'apologétique de Pascal : étude critique
(par Roger-E. Lacombe)
Entre Descartes et Gassendi : la première édition des Pensées de Pascal
(Antony McKenna)