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トルコ共和国建国100年 - 中東の国々、文明を中心に
特集409 トルコ共和国建国100年 - 中東の国々、文明を中心に(2023年11月16日〜2023年12月5日 ホーム掲載)
1923年10月29日、トルコ共和国建国。建国100年目の本年2023年9月、トルコ政府によると、インフレ率の加速により、年末時点で消費者物価指数(CPI)の上昇率を65%と見込んでいる。エルドアン政権はインフレ下でも景気優先の低金利政策を継続した。選挙後引締めに転じたが、インフレ率は拡大しているとのこと。トルコ中央銀行は6-9月、計21.5%の利上げで主要政策金利を年30%としたが、実質金利はマイナスの状態が続いていて、通貨リラはドルに対して1年前から3割超下落し、これも物価を押上げている。2年前には1ドル=8リラ台だったのが、本年8月では1ドル=26リラ台にまで下落してて、その価値はおよそ1/3となっている。金融政策による物価高と為替レートの関係は日本も例外ではなく、日本銀行によると、政策金利を下げる金融緩和政策では企業の資金調達などがしやすくなり、景気を押上げ物価は上昇傾向に、逆に政策金利を上げる金融引締め政策では、企業の資金調達などがしづらくなり、景気は抑えられ物価は下降傾向に働くとのこと。実際現在までの金融緩和政策により、日経平均株価はバブル後の最高値を更新し、物価は上昇している。ただ、賃金上昇は追いつかず、実感がわかないようで、また、低金利が続く影響もあるのか、昨年来30年程ぶりの円安水準が続いていて、円安は従来では輸出業者には有利に働く説もあるが、思うようには行っていないようだ。
書籍一覧
土仏英独文)トルコ古写真集 Fotografla Turkiye=La Turquie en Image=Turkey in Pictures=Die Turkei Im Bild, Published by General Direction of the Press, Ankara
(Othmar Pferschy写真)
ユダヤ人の歴史地図
(マーティン・ギルバート 著 ; 池田智 訳)