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特集446 東海道新幹線開業60年 - 新幹線関係図書、資料(2024年10月18日〜2024年11月11日 ホーム掲載)

1964(昭和39)年10月1日、東海道新幹線開業。着工は1959(昭和34)年4月20日で、わずか5年半で開業。総工費は約3,800億円と言われていて、当時の国家予算は特別会計を含め約5兆円なので、その約7.5%。現在の価値で想像すると、2025年度の国家予算は一般、特別純計合わせると約315兆円と約60倍で約23兆円かかる計算となる。リニア中央新幹線の品川大阪間の建設費見込は、2024年時点で9兆円とのことなので、約2.5倍。感覚的な数字ではあるが戦後復興を担った大規模な国家プロジェクトであったことが、改めてうかがえる。リニア中央新幹線は2014年に着工、品川名古屋間の開業が35年以降、大阪までは45年以降とされていて、全線開通まで30年以上かかる事になる。それに比べ東海道新幹線がいかに短期間で開通できたようにも感じるが、実は戦前から「弾丸列車計画」として存在していて、例えば最重要工区とされた新丹那トンネル(三島熱海間約7Km)の工事が開始されたのは、1941(昭和16)年であったり、東海道区間の用地買収は戦時中に多くが終了していたという。戦時下であったため、半ば強制的であったり、空襲などで土地を手放すきっかけになった例もあって平時より早く進んでいたようだ。戦後復興、高度経済成長の象徴である新幹線は、そういった戦前戦中からの多くの先人の方々の財産が活かされたからこそ、現在の姿があるのだろうと、改めて感銘を受ける。

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