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豊田商事事件40年 - マスコミ、事件
特集475 豊田商事事件40年 - マスコミ、事件(2025年7月4日〜2025年7月18日 ホーム掲載)
1985(昭和60)年6月18日、豊田商事会長刺殺事件。豊田商事事件は1980年代前半に発生した金の地金などを用いた悪徳な現物まがい商法を手口とする組織的詐欺事件。被害者数は数万人、被害総額は2,000億円ともいわれている。その豊田商事会長、永野一男が大阪の自宅マンションで殺害された殺人事件である。当日自宅マンションの玄関前に「今日逮捕」との情報を聞きつけてマスコミ取材班が集まっていた。そこへ詐欺被害者の元上司に当たる男2人が部屋の前に姿を現し、元部下の被害者6人から金はいいから殺害を頼まれたと報道陣に語り、玄関横の窓を破壊し部屋に侵入。大勢のマスコミが犯行の一部始終を生中継する中、永野の頭部など旧軍の制式銃剣で刺した。室内にいたため殺害そのものの様子は映らなかったが、血まみれの永野がストレッチャーで運ばれる様子などが映像に残され、一連の凄惨な状況がテレビ各局で中継された。加害者らは、マンションから出たところで駆けつけた警察官に殺人の現行犯逮捕された。誰も止めようとせず取材を続けたことで、その一部始終を撮影していた記者やカメラマンが「殺人ほう助罪」で告発されるなど、マスコミの取材姿勢が問われることとなる事件でもある。
書籍一覧
豊田商亊・永野会長斬殺の現場を撮った (フライデー昭和60年7/5号)