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白い巨塔60年 - 山崎豊子、社会派文学を中心に
特集477 白い巨塔60年 - 山崎豊子、社会派文学を中心に(2025年7月18日〜2025年8月12日 ホーム掲載)
1965(昭和40)年7月、山崎豊子著「白い巨塔」が新潮社より初版発行。「サンデー毎日」に1963(昭和38)年9月15日号から1965(昭和40)年6月13日号まで連載された。大学病院に勤務する対照的な人柄の2人の医師を通し、医局制度や医学会の問題点を鋭く追及した社会派小説。著者は、この作品を書いた理由をジョージ・マロリーの言葉を引き合いに出して、大学病院の医局には「そこに重厚な人間ドラマがある」からと述べている。後の医学部に端を発する東大紛争にも大きな影響を与えた。ドラマも数多く制作され、1978(昭和53)年のフジテレビ版は主役の財前五郎を田宮二郎が演じ、脚本家の鈴木尚之、原作の山崎豊子、田宮との話し合いの元に、登場人物の性格を深く掘り下げた脚本が練られたり、手術シーンのほとんどは、医師及び患者の許可を取って撮影された実際の映像で、ロケは神奈川県の東海大学病院で行われるなど、よりリアリティを追求し、人間性や社会性もより深く掘り下げた作品として特に印象に残っている。
書籍一覧
写真記録 昭和の歴史 別巻共 全7巻揃
(松本清張 藤原彰 三木淳監修)