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古書を探す

古本が見つからない?“すぐ探せるサイト”と精度を高める検索テクニック大全

1. 欲しい古本を“いますぐ探せる”おすすめ検索サイト集

定番:古本検索に強いオンラインショップ・プラットフォーム

【日本の古本屋】:老舗古書店の在庫を一括で探せる

日本古書籍商協会が運営する「日本の古本屋」は、全国の老舗古書店が登録しており、在庫数も豊富。検索画面もシンプルで使いやすく、文学・歴史から趣味系まで幅広く網羅。古書の質にもこだわりたい方におすすめです。

参考:
日本の古本屋

意外と便利:図書館系サービスや出版情報の横断検索

【カーリル】:全国の図書館蔵書+貸出状況をチェック

カーリルは全国7,400以上の図書館に対応した横断検索サービス。検索結果では貸出状況や所蔵館も表示されるため、地域の図書館にあるかどうかを一目で確認可能。所蔵はあっても貸出中の場合もあるので、予約や取り寄せも検討しましょう。

参考:
カーリル

【NDLサーチ】:国立国会図書館+全国図書館の資料が見つかる

国立国会図書館が運営するNDLサーチでは、国会図書館だけでなく全国の提携図書館の所蔵も検索対象。絶版本や昭和初期の資料も網羅的に扱っており、古本市場に出回らない資料の発見に向いています。検索時は資料種別を絞ると精度アップ。

参考:
NDLサーチ

【出版書誌データベース】:タイトルが曖昧でも検索可能

出版書誌データベースでは、日本で刊行された書籍情報が体系的に登録されています。正確な書名が分からなくても、部分一致や出版社・発行年などから探すことができ、古本を探す前段階の“情報確定ツール”として重宝します。

参考:
出版書誌データベース

裏ルート:情報がない・見つからないときの実地調査術

古書組合の加盟店マップからエリア別に探す

日本全国の古書組合では、加盟店を地図やエリア一覧から検索可能なサイトを公開しています。ネット未掲載の在庫を持つ実店舗も多く、近隣の古本屋を効率的に回るプラン作りに便利です。古書店めぐりのスタート地点に。

参考:
日本の古本屋:古書店検索

フリマイベント・古本市・即売会に足を運ぶ

年に数回開催される大規模な古本市や即売会では、ネットには出回らない珍しい古本に出会える可能性があります。ジャンルやテーマに特化したイベントもあり、時間に余裕があるときに訪れる価値あり。掘り出し物狙いに最適です。

商店街の昔ながらの古本屋を“棚ブラ”してみる

レトロな街並みに残る古本屋では、今では手に入りにくい資料やマニアックな書籍が意外と見つかることも。あえて検索せず、気ままに店を巡る「棚ブラ(棚のブラブラ歩き)」も、直感と偶然で出会う楽しみ方の一つです。

地元の掲示板・Twitterで「売っている人」を探す

地域限定掲示板やTwitter(X)を活用して、「〇〇の本を探しています」「売ってくれる方いませんか」と投稿することで、意外なつながりから入手できることも。個人間取引なので慎重さは必要ですが、レア本入手の手段にもなります。

2. 上記でも見つからないときの“さらに試す選択肢”

コミュニティやSNSを活用して呼びかける

X(旧Twitter)で「#本を探しています」で発信

検索では出てこなかった古本も、SNSで呼びかけることで個人所有者とつながれることがあります。X(旧Twitter)では「#本を探しています」「#古本譲ってください」などのタグが有効。丁寧な言葉で投稿し、拡散を狙うのがポイントです。

読書メーター・noteなどの読書SNSで同好の士を頼る

読書メーターやnoteには、同じ本を読んだことのある人や熱量高く紹介している人が多数います。レビューやコメントをきっかけにしてコンタクトを取れば、在庫情報や購入ルートを教えてもらえる可能性もあります。

参考:
読書メーター

参考:
note

本のFacebookグループや掲示板で情報提供を募る

読書家が集まるFacebookグループや、古書に特化した掲示板では、「探しています」という投稿が歓迎されることも。ジャンル特化のグループ(ミステリー、昭和資料など)を探すと、的確なアドバイスが得られやすくなります。

参考:
Facebook

著者や出版社に直接問い合わせてみる手もある

意外と効果的なのが、著者や出版社への直接問い合わせ。著者が在庫を保管していたり、出版社が絶版後の問い合わせを受け付けているケースもあります。SNSアカウントや公式サイトの「お問い合わせ」から連絡してみましょう。

“類書”で代替する柔軟なアプローチ

読後感・テーマが近い別作品で読書欲を満たす

どうしても見つからない場合は、気分やテーマが近い別作品で代替するのも一つの方法です。たとえば「戦後昭和の人情物語」などの雰囲気を軸にすれば、同じ感情を味わえる本に出会える可能性があります。

honto・AIレコメンドで似た本を探す

hontoなどのサービスにはAIレコメンド機能があり、過去の読書履歴や登録した好みに応じて類似作品を提示してくれます。「代替候補」として提示された本が意外な良作であることも多く、読書の幅を広げるチャンスにもなります。

参考:
honto

参考:
AIレコメンド

ブログや書評サイトで「似ている本」検索を試す

読書ブログや書評系メディアでは、「この本が好きな人にはこれもおすすめ」といった形で類書が紹介されています。探している本のレビュー記事を手がかりに、共通項のある本を見つけて代替候補にしてみましょう。

ChatGPTに雰囲気や内容を相談してヒントを得る

「こういう内容だった」「このキャラが印象的だった」といった曖昧な記憶からでも、ChatGPTに相談すればタイトルや類書を提案してもらえます。再検索の糸口を見つけるためにも、相談ツールとして活用してみてください。

参考:
ChatGPT

3. 探し出す精度を劇的に上げる“検索準備とテクニック”

検索精度が上がる!事前に確認すべき書誌情報

タイトル・副題・著者名の正確な把握

古本検索では1文字の違いでもヒットしないことがあるため、書名や副題、著者名は正確に確認しましょう。正式タイトルと副題を区切る記号や著者名の漢字・ローマ字表記の違いにも注意。まずは手元のメモや記憶を整理するのが大切です。

出版社・発行年・初版/再版の識別

同じタイトルでも出版社や発行年が異なると別商品として扱われることがあります。特に学術書や雑誌では初版か再版かで価格や希少性が大きく異なるため、検索前にできる限り詳細な発行情報を確認しておくことが重要です。

ISBNコードやシリーズ名も重要な手がかり

ISBNコードは書籍ごとに固有の番号で、最も正確な検索キーになります。また、シリーズ作品であればシリーズ名や巻数情報を加えることで、古本サイトでも目的の一冊を見つけやすくなります。背表紙や奥付に記載されている場合が多いです。

表紙デザインや装丁などの記憶も使える

古い本やタイトルが曖昧なときは、装丁や表紙の色・レイアウトといった視覚情報も検索に役立ちます。Google画像検索で表紙を照合したり、「〇〇 表紙 赤い 本」などの曖昧検索も有効。記憶の断片から探すヒントになります。

キーワード検索時に意識すべき絞り込み&拡張のテク

ひらがな・カタカナ・旧字などの表記ブレを試す

人名や地名、書名には表記ゆれが発生しがちです。カタカナかひらがなか、旧字か新字体か、あるいは「ヶ」と「ケ」など、違いが検索結果に大きく影響します。複数パターンを試すことで、埋もれていた古本が見つかることもあります。

関連語・登場人物名・舞台などを活用する

書名を思い出せないときは、登場人物や舞台設定、象徴的な単語などから検索するのも効果的です。たとえば「アメリカ 少年 小説 鉄道」などの組み合わせで類似作品がヒットする可能性があります。記憶の断片を最大限活かしましょう。

タグ検索やレビュー検索を駆使して再アプローチ

古本サイトや読書SNSには、書籍に付けられたタグや感想が豊富にあります。これらを逆引きすることで、「タグから本を探す」「感想に似た表現の本を探す」といったアプローチが可能。キーワード検索だけでなく、感性に訴える検索法も有効です。

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