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古書を探す

読みたい本がなくても大丈夫!全国の図書館・国立国会図書館を探すための便利帳

1. 調べもの、学び、過ごし方。図書館に行く理由は人それぞれ

図書館を「情報の宝庫」として使う

静かな場所で集中したいときに

図書館は静かで落ち着いた空間が確保されており、勉強や仕事に集中したいときに最適な場所です。特に国立図書館や大学図書館には自習室や閲覧席が整備されており、Wi-Fiや電源が使えるところもあります。自宅やカフェよりも集中しやすい環境を求めて訪れる人も多くいます。

新聞や雑誌、業界資料を読みたいときに

図書館では、一般紙だけでなく業界紙や地方紙、専門雑誌、バックナンバーまで幅広く取りそろえられており、最新の情報収集にも適しています。閲覧は無料でできるため、定期購読せずに複数の媒体をチェックできるのが魅力です。国会図書館では過去数十年分の資料を探すことも可能です。

展示やミニイベントで知的刺激を得たいときに

多くの図書館では、書籍やテーマに関連したミニ展示、講演会、ワークショップなどが定期的に開催されています。特定のテーマに触れたいときや、子どもと一緒に楽しめる企画を探しているときに便利です。地域密着型の企画から全国規模の文化イベントまで幅広く展開されています。

無料で調べものをしたいときに

図書館では、百科事典や統計資料、白書、法律文献など、ネットでは見つけにくい資料を無料で閲覧できます。職員によるレファレンスサービスを利用すれば、調べたいテーマに関連する資料を探す手助けもしてくれます。特に国立図書館では、貴重な一次資料や政府刊行物も充実しています。

国立図書館ってどんなところ?

国立国会図書館(東京本館・関西館)の特徴

国立国会図書館は日本最大の蔵書数を誇り、法令・議会資料・出版物の収集を担っています。東京本館と関西館の2拠点があり、一般利用者も閲覧申請をすれば無料で利用できます。専門書や学術資料が豊富で、調査・研究目的の利用者にも高い評価を得ています。

国立国会図書館のデジタル化資料とは

国立国会図書館では、明治以降に刊行された図書・雑誌を中心に、膨大な資料をデジタル化し「NDLデジタルコレクション」で公開しています。自宅からも閲覧できる資料が多く、紙の書籍が所蔵されていない場合でもデジタルでアクセスできる点が大きな魅力です。

誰でも使える?利用方法と注意点

国立国会図書館は、高校生以上であれば誰でも利用可能ですが、初回は利用者登録が必要です。本人確認書類を持参し、発行された利用証で館内資料の閲覧が可能になります。貸出はできないため、必要に応じてコピーサービスやデジタル資料を活用しましょう。

専門的な調査にも対応するレファレンス機能

図書館のレファレンスサービスでは、目的の資料の探し方から情報の精査まで、職員が専門的な助言を提供してくれます。国会図書館ではWeb上からもレファレンス依頼が可能で、研究やビジネスにおける情報収集の強力なサポートツールとして利用されています。

国立図書館の分類と目的別の使い方

学術研究向け:国立大学附属図書館

全国にある国立大学附属図書館は、学術研究に特化した資料を豊富に所蔵しています。多くの館が一般利用者にも開放しており、閲覧のみ可能な場合がほとんどですが、蔵書検索や館内複写サービスなどが利用できます。大学の専門性に応じた資料を探したいときに適しています。

地域の文化拠点:都道府県立図書館との違い

国立図書館が国の機関として全国規模の資料を収集しているのに対し、都道府県立図書館は地域に根ざした資料の充実に力を入れています。地域史や郷土資料、地元新聞のアーカイブなど、地元を深く知りたいときに役立ちます。用途に応じて両者を使い分けるのが効果的です。

小規模でも資料が充実:地域の国立機関附属図書館

研究機関や省庁に併設された国立機関附属図書館は、一般的な知名度は低いものの、専門資料の宝庫です。利用には事前申請が必要なこともありますが、気象、地図、医療、産業技術など、特定分野に特化した一次資料が閲覧できます。調査目的での訪問に向いています。

アーカイブ目的で訪れたい専門資料館

歴史資料や古文書、統計書など、長期保存を目的としたアーカイブ施設も、国立図書館系に含まれます。たとえばアジア歴史資料センターでは、明治〜昭和初期の公文書をデジタルで無料公開しています。図書館とは異なる視点で情報収集が可能な貴重なリソースです。

2. 全国の主な国立図書館を一覧でチェックしよう

日本の代表的な国立図書館

国立国会図書館 東京本館(千代田区)

永田町に位置する国立国会図書館 東京本館は、国の法律・議会・出版物に関する資料を体系的に収集・保存しています。誰でも利用登録すれば入館可能で、学術的な調査や行政資料の検索などに幅広く活用されています。静かな閲覧室と豊富なレファレンス資料が魅力です。

国立国会図書館 関西館(京都府精華町)

京都府精華町にある関西館は、国会図書館の第二拠点であり、主に学術研究支援を担っています。科学技術や人文社会系の資料が豊富で、関西圏の研究者や学生にとって心強い存在です。東京本館と同様に、利用登録で一般の方も自由に閲覧可能です。

国際子ども図書館(東京都台東区)

児童書専門の国立図書館である国際子ども図書館は、世界中の絵本や児童文学が集まるユニークな施設です。子どもはもちろん、保護者や教育関係者にも開かれており、資料閲覧やワークショップの開催なども行われています。親子で楽しめる空間が整備されています。

アジア歴史資料センター(オンライン閲覧)

アジア歴史資料センターは、明治期から第二次世界大戦期にかけての日本の公文書を、オンラインで無料公開するデジタルアーカイブです。全国どこからでもアクセス可能で、歴史研究や調査に役立つ貴重な情報源です。検索機能も充実しており、非常に実用的です。

国立大学附属図書館も使える施設がある

東京大学・京都大学など主要大学の図書館紹介

東京大学、京都大学をはじめとした国立大学には、それぞれ附属図書館が設置されており、専門性の高い資料を多数所蔵しています。多くの大学図書館は学外者にも閲覧利用を開放しており、教育・研究に関連した資料を探す際に非常に有用です。

利用者登録で閲覧できる大学図書館も多数

大学附属図書館の多くは、一般の方にも門戸を開いています。利用者登録を行えば館内閲覧が可能で、資料のコピーも一部対応しています。ただし、貸出は学生・教職員に限定されている場合がほとんどなので、閲覧利用を前提に活用しましょう。

大学図書館のオンライン検索を活用する方法

大学図書館ではオンライン蔵書検索システム(OPAC)を公開しており、事前に検索してから訪問することでスムーズに目的の資料へアクセスできます。各大学の図書館ページから利用でき、一般資料・学位論文・紀要なども検索対象に含まれています。

研究者向け資料を閲覧できる「特別室」とは

一部の大学図書館や国立国会図書館では、貴重書や研究用の一次資料を保管する「特別室」や「閲覧室」が設けられています。事前予約や身分証明が必要な場合もありますが、専門的な調査には最適な環境が整っており、本格的な研究にも対応しています。

地方にある国立機関附属図書館も注目

気象・防災・測量などの専門機関附属図書館

国の研究機関や省庁に附属する図書館では、気象庁や国土地理院などの専門資料を所蔵しており、誰でも利用できる施設もあります。これらの図書館では、民間では手に入りにくい政府刊行物や技術資料にアクセスでき、調査や学習に重宝されます。

地方国立大学の附属図書館を訪ねてみよう

北海道大学や東北大学、九州大学など、地方の国立大学にも充実した図書館があります。各地域に特化した資料や、農業・工学などの専門分野に強みがあり、一般利用者も申請すれば閲覧可能です。旅行先でふらりと立ち寄るのも、新しい発見につながります。

農業・医療・工学など専門に特化した施設

農研機構や国立がん研究センター、産総研など、分野別に設置された専門図書室では、一般公開されている資料も多くあります。大学図書館とは異なる視点での文献が手に入るため、専門分野に関心のある方には特におすすめのスポットです。

地域に開かれた知の拠点としての役割

これらの国立系図書館は、地域の教育・研究環境の支援だけでなく、一般市民にとっても「知のアクセス拠点」として重要な役割を果たしています。展示や講演会なども開催されており、学びと交流の場としても活用されています。

一般利用可能な国立図書館・附属図書館リスト

no 図書館名称 所在地 サイトURL
1 国立国会図書館 東京本館 東京都千代田区永田町 https://www.ndl.go.jp/jp/tokyo/index.html
2 国立国会図書館 関西館 京都府相楽郡精華町 https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/index.html
3 国際子ども図書館 東京都台東区上野公園 https://www.kodomo.go.jp/
4 東京大学附属図書館 東京都文京区 https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja
5 京都大学附属図書館 京都市左京区 https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/mainlib/
6 東北大学附属図書館 仙台市青葉区 https://www.library.tohoku.ac.jp/
7 名古屋大学附属図書館 名古屋市千種区 https://www.nul.nagoya-u.ac.jp/
8 大阪大学附属図書館 吹田・豊中・箕面 https://www.library.osaka-u.ac.jp/
9 九州大学附属図書館 福岡市西区 https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja
10 北海道大学附属図書館 札幌市北区 https://www.lib.hokudai.ac.jp/

3. 図書館で見つからなかったら?「日本の古本屋」で探してみよう

「日本の古本屋」ならこんな本が見つかる

絶版本・非売品・学会誌なども取り扱い多数

「日本の古本屋」は全国の古書店が出品している、日本最大級の古書検索サイトです。一般書店では手に入らない絶版本や非売品、学会誌や限定出版物など、図書館でも見つからないような書籍を多数取り扱っています。

専門ジャンルに強い古書店が集結した国内最大級サイト

文学、歴史、美術、自然科学、哲学など、分野ごとに専門性の高い古書店が登録しており、自分の探している本を的確に見つけやすいのが魅力です。検索結果には複数店舗の在庫が表示されるため、比較しながら選ぶことができます。

複数書店の在庫・価格・状態をまとめて比較可能

「日本の古本屋」では、同一タイトルの在庫が複数店から出品されていることも多く、価格や書籍の状態、発行年などを一括で比較できます。状態の良いものを探したり、価格重視で選んだりといった柔軟な購入が可能です。

検索条件が細かく設定でき、図書館検索と連携しやすい

書名や著者名、出版社、出版年だけでなく、キーワードやジャンルなど、検索条件を細かく設定できる点も「日本の古本屋」の強みです。図書館の蔵書検索で存在を確認した本を、入手用に再検索する、といった使い分けにも最適です。

参考:
日本の古本屋

参考:
日本の古本屋:詳細検索

サイトの使い方と図書館との併用術

書名・著者名・出版社・ISBNなどから検索可能

検索には書名、著者名、出版社、ISBNなど基本的な情報が利用できます。図書館の蔵書検索で得た情報をそのまま転用できるため、図書館と古本サイトのシームレスな活用が可能です。シンプルな検索で結果が絞れるのも便利です。

蔵書検索で見つけた資料を購入用に探し直す使い方

図書館で見つけたけれど貸出中だった、館内閲覧しかできなかった、といった本を「日本の古本屋」で検索することで、自分の手元に置いておける本として入手できます。調査や資料収集を深めたい人にとって強力な選択肢です。

購入前に「在庫あり」「状態」「値段」を確認

サイト上では、各古書店が登録した書籍の在庫情報や状態(書き込み、ヤケ、カバー有無など)、価格が一覧で表示されます。購入前に内容を確認できるため、納得のいく一冊を選ぶことができます。状態にこだわる人にも安心です。

図書館では閲覧、古本屋では入手という使い分けが◎

図書館では無料で閲覧し、じっくり読みたい本や手元に置いておきたい資料は「日本の古本屋」で探す。そんな使い分けをすることで、読書の幅も広がります。閲覧と入手、それぞれの目的に合ったアプローチが大切です。

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