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メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2003

日本の古本屋メールマガジン創刊号

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◆INDEX◆
1.相場の謎を解く-古書籍の市場-東京古書組合広報部
2.古本屋のエッセー 
【最後に古書店情報を掲載しています】
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日本の古本屋(=全古書連)から、最初のお便りを申し上げます。

皆さんも、そろそろお正月気分も抜けたころと思いますが、
お休み中はいっぱい本を読みましたか。
私のお店では、2日から営業を開始しました。
でもその日は本の買取はなく、3日になって数人が売りに来てくれました。
5日には最初の宅買い(お客さんの家まで本を買い取りに行くこと)をして、
6日には最初の市場に顔を出しました。
初市なのでお茶会に来て行くような着物を着ていったら、
みんなに笑われてしまいました。
(汚れやすいので、ほとんどの人は作業着のようなものを着ています。)

今日は、その「市場」についてお話します。

皆さんは古本に市場があるのをご存知ですか。

本を売りにいらしたお客様が、「古本の値段はどうやって決まるのか」
という質問をされることがあります。
大切に持っていた本の価値をこの本屋はわかってくれるのかと
不安なのかもしれません。
でも、その値段は個々の本屋が勝手に本の価値を判断して
決めているわけではありません。
全古書連加盟の古本屋ならば「相場です」と答えるでしょう。

その「相場」が作られる場所こそ市場です。正しくは「交換会」と言いますが、
全古書連加盟業者だけが参加できるオークションや入札会です。
東京では神田をはじめとして5箇所の常設会場があります。
東京以外にも、ほぼ各県に一つの割合で古書組合があり、
おのおのが市場を主催しています。
特に東京では、週末をのぞく毎日市場が開催され、
全国の業者が活発な取引を行っています。

市場には多くのプロが集って、お客様から仕入れた本を持ち寄り、
またお客様に売りたい品物を手に入れて帰ります。
そうして鑑定眼を鍛え、情報を交換し合っているわけです。
市場があるおかげで、店ではあつかわない分野の本も買い取りできるし、
品揃えしたい分野の本を集めることができます。

たとえば、文学を専門にしている書店が理工書を買い取った場合、
自分の店ではあまり売れないので、市場に持っていきます。
一方、他の書店が出品した文学書を買ってきて店に置きます。
こうして、古書店の、品揃えにおける「専門性」がたもたれ、
買取においては「総合性」が発揮できるわけです。

「市場」は全古書連の活動の中心です。
市場を開催するために全古書連があるとも言えます。
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■古本屋のエッセー■
古書組合内部機関誌「古書月報」に掲載の
玉英堂書店 斎藤良太さんによる『架空の寺山修司全集』と
古書サンエー 山路和広さんによる
『世界で最も偉大なるジャンキーとポルノの帝王の物語』を一挙公開。

若手古書業者による、エッセイ二本立て、お楽しみください。

『架空の寺山修司全集』

『世界で最も偉大なるジャンキーとポルノの帝王の物語』

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