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古書を探す

メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2003

日本の古本屋メールマガジン第3号 2003.3.18発行


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 。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
     。.:*゜・☆*その3・3月18日号・*:.☆.
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◆INDEX◆
1.日本の古本屋サーバー増強のお知らせ。
2.古本の探し方【極意編】
3. バックナンバーのお知らせ&次号予告
【最後に古書店情報を掲載しています】
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ずいぶんと温かくなってきました。春です。つらい花粉の季節…という
ことには目をつぶり、新たな環境への一歩を踏み出す季節です。
というわけで、日本の古本屋もサーバーを増強します。
様々な方からご意見・苦言をいただいており、こちらでも作業を急いで
いたのですが、機材の手配等の都合もあり、最終的に3月26日の実施と
なりました。
特に目新しい機能等はありませんが、ともかくサーバーが遅くて我慢
出来ない、ということはなくなりますのでご期待下さい。
なお、作業中はサーバーを停止いたしますので、ご理解いただきたく
お願い申し上げます。

 ☆ サーバー停止予定 ☆
2003年3月26日 午前9時~3月27日 午前9時(24時間)

*対応が完了次第再開する予定です。
*対応が延長される可能性もございます。ご了承下さい。
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古本の探し方【極意編】
まず、のっけから言い訳をするようで申し訳ありませんが、古本屋
で本を探すのはとても難しいことです。

なぜなら、現在流通している本(絶版でない本)だけでも60万種
類、雑誌や絶版書、そして微妙な違いのある異本類を含めれば、そ
の10倍から100倍ぐらいの商品アイテム数があります。
まさに、九牛の一毛、海岸に落ちた一粒の砂を探すようなものです。

しかし、実際には探求本はもう少し限られていると考えられます。
と、言うのは、それなりの理由があって探されているはずだからです。
たとえば、その分野のことがらについてはもっとも基本的な(あるい
は
唯一の)著作であるとか、その著者の一番こだわった作品であるとか、
ある時代のことを語るには欠かせない一冊であるとかです。

理由の側から探していけば、その本のことをよく知っている本屋が
きっといるでしょう。
そういう本屋を見つけられれば、本探しはなかば成功したようなも
のです。
専門家でいつも特定の分野の本を求めているなら、自分にとって
役立つ本屋をすでに知ってるでしょう。
(知らなければ、すぐ先輩に聞いてください)
けれども、確立された学問ではなく、各分野にまたがるような本を
いろいろと探している人はどうしたらよいのでしょうか。

結論から言えば、懇意の古本屋を持つことが最善だと思います。
というのは、本を探すのはあまり商売にならないけれど、親しい
お客様のためなら、やる可能性があるからです。
高い本なら在庫していそうな専門店を知っているでしょうし、
安い本なら、気に留めておいてそのうち見つけてくれるかもしれま
せん。
どちらにしても、あまり利益は出そうにない割には手間がかかりま
すが、技術としてはできないことはないわけです。

古本屋のほとんどは、この商売を愛してやっているので、応援して
くれる人、品揃えをほめてくれる人には親切にします。
相手が商人であることをわかって接すれば、懇意の店を持つことは、
とても簡単です。

あとは、要するに古本屋に頼むわけですが、依頼するほうにも
マナーがあって、これを守らないと、お店の側もまじめに対応
してくれません。

まず、電話ではなく、お店に直接足を運んで依頼すること。
他では手に入らない品物を用意することによって、どこにでもある
普通の商品も一緒に買っていってほしいと思っています。
そのためには、お店に来てもらわなくてはなりません。
商店にとっては来店してくれるお客様が一番大切です。
来店しないお客様に目玉商品を買われてしまうことは、かえって
マイナスだとお店では考えるかもしれません。

次に、題名や著者名が正確であること。本屋は扱っている本を全部
読んでいるわけではないので、内容から探せと言われても困ります。
書誌情報については前回のメルマガで説明した方法で調べてください。
ついでに、その本が絶版かどうか(定価で手に入るかどうか)も
調べておきましょう。
古本屋が本を探すときには、足と知識と人脈を駆使して文字通り
「探す」 わけですから、定価の範囲内で安く仕上げるのはほとんど
無理です。

3番めは、希望価格を示すことです。お客様に値段を提示しろと
言うのは少し難しいかもしれませんが、わからなければ、率直に
「いくらで手に入るか」と聞いてしまうのがいいと思います。
「相場」で手に入れたいと思っているのか、それとも「安く」
手に入れたいと思っているのかが、本屋にとって重要な点です。
相場で買うということであれば、市場にその本が出品された時に
入札してくることができます。
(市場については、メルマガ創刊号を参照のこと)。

以上、古本屋側の心理についても、いくらか述べましたが、これは、
一古書店主である私の考えですので、もしかしたら、自分は違うぞ
という本屋さんが多数あるかもしれません。
melma@kosho.or.jpまで、ご意見をいただけたら今後の参考に
いたしますので、よろしくお願いいたします。

ー文責 馬角斉ー

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