■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■ 。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。 。.:*゜・☆*その33・11月25日号・*:.☆. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールは日本の古本屋会員の方で、メールマガジンの配信を 希望された方にお送りしています。 ご不要な方の解除方法はメール下部にございます。 【日本の古本屋】は全国700書店参加、データ420万点掲載 の古書籍データベースです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆INDEX◆ 1.自著を語るその10・『和本入門 千年生きる書物の世界』 2.「古本屋が書いた本」展目録 3.日本の古本屋即売展情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「自著を語る」コーナー、今回は橋口侯之介氏に 「和本入門 千年生きる書物の世界」(平凡社刊)について 語って頂きました。 和本は読者のいちばん身近にあり、手に取ることも、手に入れ ることもできる文化遺産である。 橋口氏は70年の歴史をもつ和本専門古書店「誠心堂書店」 の店主である。現役古書店主が実例にもとづき、和本の歴史や 本作りの作法、刊記・奥付の見方、保存の方法などの基礎知識 をつぶさに紹介します。 ■「だから和本はおもしろいのである。」■ 和本とは有史以来千二百年間、日本で書かれたか、印刷された 書物の総称である。中世以前となると文化財並みの扱いになって しまうが、江戸時代の本なら気楽に触って見ることができる。古 本屋の手でかなりの量がまだ出回っているのである。 しかし、ただ和本を手にとっただけでは「ほう、三百年も前の 本ですか」で終わってしまう。それがどのように出来、どのよう に伝存されてきたのか、どのような意義があるのか、ということ まで知らないと本当のおもしろさが出てこない。 逆にひとつの和本を手にとって調べつくしていくと、さまざま な新しい知識に出会える。それが知の奥行きとなってあなたの好 奇心を満たすだろう。本書はそのための導入編である。 江戸時代の印刷された和本(板本)だけでも、現代の本と違う ことが多い。たとえば奥付がしっかりしているわけではないので、 そこには刊行された時期らしきものが書かれているが、それがそ の本の本当の年代を示しているとはかぎらない。書名の書きかた、 著者の表記法なども簡単ではない。 江戸時代といっても二百六十年もあった。その間もずっと守ら れた作法がある一方、突然変異的な変化もあった。その変わらな い面と変わった面を見ることで総合判断して、鵜呑みにできない 刊行年代表記を実年代に近づけることができる。 そういったことを調べるためにも、基礎知識をもつことは必要 である。 これまで本好きの人でも、和本というと敷居が高く敬遠するこ とはなかっただろうか。それをもっと身近に感じてもらうために、 古本屋の目で紹介したのが本書である。読みやすいと評価をいた だいている。気軽にお読みいただき、和本のおもしろい世界に入 っていただきたい。 ■橋口侯之介 はしぐちこうのすけ■ 1947年東京都生まれ。 1974年、岳父・田中十蔵の神田・誠心堂書店に入店。 1984年跡を継ぐ。 http://www.book-seishindo.com/ ■『和本入門 千年生きる書物の世界』■ 発行:平凡社(http://www.heibonsha.co.jp/) 2005年10月発行 定価:2200円(税抜) ISBN:4-582-83292-X 四六判略フランス装 256頁 装丁・杉本直子 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■「古本屋が書いた本」展目録■ 2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました 「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。 http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。 1部500円(+送料210円)。 まだ残部がございますので、ご希望の方は、 本代500円+送料210円合計710円分の切手を同封のうえ、 郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記のうえ郵便にて下記 までお申し込み下さい。 101-0052 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書組合・広報部 まで。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■日本の古本屋 即売展情報■ 12月~2月の即売展情報。 http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本の古本屋バックナンバーは以下のURLからご覧いただけます。 見逃したメールマガジンはここからチェック! 【バックナンバーコーナー】 http://www.kosho.ne.jp/melma/ 次回は2005年12月下旬頃発行。 お楽しみに! :*゜・☆*゜本を売るときは、全古書連加盟の古書店で。☆*.:*゜* *全古書連は全国古書籍商組合連合会の略称です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本の古本屋メールマガジンその33 2005.11.25 【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI 東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館 E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用) URL http://www.kosho.or.jp/ 【発行者】 広報部:中野照司 藤原栄志郎 事業部:田中隆志 TKI:岩森正文 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━