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古本用語集 和本

和本用語

あいはん[相板]
(相合板)板元が2店以上ある場合、その店名が並記されるが、勝手に増刷されることを避けるために板を分け持った。
あおほん[青本]
草双紙の一。赤本に次いで黒本とともに延享頃から安永初期にかけて江戸で流行した。萌葱色の表紙で歌舞伎・浄瑠璃・軍記物などに題材をとり、絵を主体とする。1冊5丁、数冊をもって1篇とする。
あかほん[赤本]
草双紙の一。延宝6 年の『初春のいはひ』に始まり、享保・寛延の頃まで行われた。『桃太郎』『猿蟹合戦』などのお伽噺、芝居物などがあり、大本二分の一の大きさで5丁(10 頁)だて、絵が主体の子供向け。表紙の多くが赤を用いた。→くろほん
あとずり[後刷]
彫り立ての版木で刷った本を初刷本というのに対して、その版木を使って後で刷った本を後刷本という。初刷本では文字や絵の線や墨の濃さがくっきりと出ているが、後刷では文字や絵がかすれていることがあり品質が落ちる。
いしょくじはん[異植字版]
古活字版で増版する場合、元版の活字はばらしてあるので、新たに活字を組み直して印刷すること。
いたかぶ[板株]
江戸時代、板木はよく売買された。その板木の所有権、いまの版権に相当するものが板株である。板木を所有していることを「蔵」あるいは「蔵板」という。
いなかばん[田舎版]
江戸後期になると京、大坂、江戸、名古屋での出版が盛んになったが、それ以外の地方でも田舎版といって多少粗雑な造りではあるが開板するようになった。
いれほん[入本]
欠本であったもの同士を併せて巻数を揃えた本は、内容としては揃っているが、サイズや紙の色合いも違って正確な意味での揃本(完本)にはならない。このように補配した本を入本という。
うきよぞうし[浮世草子]
井原西鶴の『好色一代男』(1682)に始まる江戸時代の小説の一形態。天明年間頃まで上方を中心に流行した。遊里・芝居を中心に町人の世界を描く。作家としては西鶴の他、西沢一風、錦文流、江島其蹟、八文字屋八左衛門(自笑)等がおり、好色物、町人物、気質物、怪異小説など題材も多岐にわたって、読者層を広げた。
うめき[埋め木]
板木の一部分を切り取って別の木で埋めること。誤記を直したり、欠字を埋めたりするが、字形が違ったり曲がったりして元の板木との調整がむずかしい。
えまきもの[絵巻物]
巻子本の形をとる絵画の一種。詞書(ことばがき)とそれに対応する絵が交互にかかれる。物語絵巻は平安時代以降盛んに制作された。内容は、経典を絵解きしたもの(『過去現在因果経』)、物語や日記を絵画化したもの(『源氏物語絵巻』)、説話や社寺の縁起あるいは高僧の伝記などを描いたもの(『信貴山縁起絵巻』)など。江戸時代にも道中絵巻、風俗絵巻、祭礼絵巻などが作られている。
おうらいもの[往来物]
平安末期から明治初期まで広く行われた庶民教育の初等教科書の総称。鎌倉時代の武家の法典『御成敗式目』、1 年12 ヶ月の往復書簡の実例を通して言葉や書き方を覚えるための『庭訓往来』、商習慣用語や商品名を覚えさせる『商売往来』など。
おおほん[大本]
書型の一。美濃判紙を半分に折った寸法。現在のB5 判に相当する。「大」と表記することもある。物之本の大部分はこの判型である。
おくがき[奥書]
写本の巻末左末尾に記した筆写の年月日、書物の由来など。識語は本文の前または後に記した書写の年月や本の来歴など。
おりじょう[折帖]
折本は折り目が切れやすいため、厚紙に料紙を貼ってこの厚紙を糊で継いで折本状にしつらえたもの。古筆手鑑など。
おりほん[折本]
和本の装訂の一。横に長く継ぎ合わせた紙を折り畳んで作る。習字の手本や経文に多い。巻物は開いたり巻き戻すことが面倒で、この欠点を補った。一帖、二帖と数える。
かいはん[開板]
板木を彫って本を作ること。中世の開板事業は寺社が担っていた。
かすがばん[春日版]
平安末期から鎌倉時代にかけて興福寺で開板された仏典。春日大社に奉納されたものが多いことからいわれる。版が整然として文字は太め、墨色も美しい。
カナしょう[カナ抄]
室町時代に盛んだった漢籍や仏典をわかりやすくカナで注釈した本。
かなぞうし[仮名草子]
江戸初期の仮名または仮名交じり文の物語・小説・教訓書・地誌・遊女評判記などの総称。室町時代の御伽草子の後を受け、浮世草子へと連なる。
かんいんしゅう[刊印修]
刊とは板木を彫って発行すること。印はその板木を使って増刷すること。修とは板木を一部修正して増刷すること。これらを明らかにすることによって、その本の位置(初版か何刷りか改訂版か)が分かるようになる。和本では奥付に詳細が記されないことが多い。
かんえいばん[寛永版]
それまで寺社が中心であった開板事業が、17 世紀前半の寛永期には民間板元の出版物が一気に増加し、近世出版文化の起点ともいわれる。寛永版はいまでも古書市場によく出てくる。それほど民間の開板事業が盛んになった。
かんき[刊記]
江戸前期までの版本には、本文の末尾、複数巻で構成される本は最終巻の末尾に刊行年と板元が書かれる。巻末の独立した頁にしたものを奥付という。江戸後期には売捌所の本屋名一覧が並ぶこともあった。
かんすぼん[巻子本]
巻物。紙を用いた最も原初的な書物の形。見るときは机や畳の上に置いて開くが、まず表紙部分を丸めて紐を中にしまい、右手で肩幅ぐらいの幅で引き巻きながら、左手は残りの巻き部分に添える。文字や絵の面に直接手を触れないようするためと料紙の中折れを防ぐため。
かんぱん[官版]
江戸時代、幕府が湯島につくった昌平坂学問所で出した教科書用の漢籍。各藩が発行する公的刊行物は藩版といった。
かんぽん[完本]
(揃本)巻数が揃っていないときは欠本といい、残っている巻数が少ないものは残本・端本という。さらに少なく1,2 冊しかない場合は零本という。→いれほん
ぎはん・ぎこく[偽板・偽刻]
海賊版。翻版、翻刻も同様。
きびょうし[黄表紙]
草双紙の一。江戸後期、赤本・黒本・黒本に次いで黄色の表紙になった絵本の総称。青本ともいった。1775年刊の恋川春町作『金々先生栄華夢』以降のもの。従来の草双紙の幼稚な内容から成人向けの読み物となった。1 冊5 丁、普通3 冊からなる。書型は中本。
きょうかく[匡郭]
本文の囲み罫線
きょうせつそう[経折装]
折本の中国での呼称。
ぎょび[魚尾]
版心にある魚の尾のような模様。紙を折るときの中心線を出すため。
くさぞうし[草双紙]
江戸中期から明治の初めにつくられた挿絵主体の仮名書きの読み物。子供向けの絵解き本に始まり、次第に大人向きのものになり、浄瑠璃の素材や遊里に題材をとり、洒落や滑稽、後に教訓物・敵討物が流行った。絵双紙とも。赤本・黒本・青本(黄表紙)・合巻の総称。
くろほん[黒本]
草双紙の一。赤本に次いで延享初年より行われ、宝暦・明和の頃は青本とともに流行した絵本。中本で5 丁1 冊。表紙は黒色。題材の多くは浄瑠璃・軍記物であった。→あおほん・あかほん
げだい[外題]
巻子本・冊子の表紙に書く書名・巻名。表紙に貼ってある題簽に墨書あるいは印刷されてある題名。対して巻頭に書かれた題名を内題という。外題と内題が異なる場合は本当の題名がどちらであるか判断が難しい。
げてん[外典]
仏教用語で仏教以外の書物。漢籍や医書、殊に儒学の書が多かった。→ないてん
ごうかん[合巻]
草双紙の一。当初5 丁1 冊だった子供向けの草双紙も、黄表紙が大人向けの内容となって長編となり、数冊を綴じ合わせて1編とし数十編の読み物となった。挿絵にも工夫が凝らされた。
こうやばん[高野版]
鎌倉中期以降、高野山金剛峰寺で開板された主として密教関係の仏典。
こかつじばん[古活字版]
文禄・慶長から寛永期の頃までに刊行された活字で印刷された本。豊臣秀吉による朝鮮侵略戦争(文禄慶長の役)で持ち帰った朝鮮の銅活字と活字印刷技術の影響があった。日本では一部は銅製活字もつくられたが、大部分は木活字であった。寛永を過ぎるともとの木版による印刷(整版)が主流となるが、江戸末期になると再び木活字を使った印刷物が現れる。これは近世木活字本といい、江戸初期の古活字本とは区別する。整版と古活字版とを見分ける方法の一は匡郭の四隅を見る。古活字版では縦罫と横罫がぴったりと合わないことが多く、また罫の高さが違えば縦横の合わせ目でどちらか一方の墨が薄くなる。整版では匡郭も板木に彫るのでそのようなことは起こり得ない。
ござんばん[五山版]
鎌倉末期から室町時代に、京都や鎌倉の五山を中心に開板された木版刷りの書物。中国から伝来した禅籍の覆刻を主としたが、内典ばかりでなく外典もつくられた。
こちょうそう[胡蝶装]
和本の装訂の一。中国での呼称。→粘葉(でっちょう)装
こっけいぼん[滑稽本]
江戸後期の小説の一。江戸を中心として流行した滑稽を主とする小説。気質本、談義本を継ぎ、文化・文政に最盛。町人の日常生活を題材とし、多く対話文で綴る。十返舎一九の『東海道中膝栗毛』、式亭三馬の『浮世風呂』『浮世床』が代表的作品。
こひつぎれ[古筆切]
古筆の断簡(断片)。手鑑や幅物・茶掛けにするために昔の名筆を切断した。
こひつてかがみ[古筆手鑑]
主として平安時代から鎌倉時代にかけてのすぐれた筆跡を、鑑定・鑑賞または書道の手本として、切り取って(古筆切)これを折帖に貼り付けたもの。
こほん[小本]
書型の一。半紙本半分のサイズ。現代の文庫本とほぼ同じ大きさ。洒落本はこの大きさで作られた。略すときは「小」と表記する。
さいかくぼん[西鶴本]
→浮世草子
さいはん[再板]
同じ内容を同じ板元から板木を改めて彫り直して売り出すときは、再板・再刻という。
さがぼん[嵯峨本]
近世初頭、京都の嵯峨で本阿弥光悦や豪商角倉素庵が刊行した木活字の豪華本。代表的なものは『伊勢物語』で美しい活字とともに木版の挿絵も入り、用紙や装訂にも凝っていた。
しかばん[私家版]
私刊本。江戸後期に再興した木活字本は比較的安価にできたため、町版(本屋による出版物)よりも私家版が多かった。私家版は奉行所による規制の対象外だったこともあって発禁処分を受けた本を私家版で出すこともあり、思想的に明治維新に大きな影響を与えた本が少なからずあった。
しゃほん[写本]
手書きの本。版本に対する用語。写本が主体だった中世のみならず、江戸時代まで版本と同列の書物として扱われ、装訂も同じように仕立てられた。江戸後期でも流通する書物の4 割は写本であった。中国では抄本。
しゃれぼん[洒落本]
江戸後期、主として江戸市民の間に行われた遊里文学。明和・安永・天明年間(1764-1789) に流行。対話を基調に遊里の事情や恋の手管を写実的に描いた「うがち」の手法が特色。書型は半紙四つ折りの小本。形や大きさがコンニャクに似ていることから蒟蒻本ともいわれる。
じゅうはん[重板]
同じ内容を別の板元で新たに板木を起こして発行したときには重板・重刻という。いまでいう海賊版のこと。→偽版
しゅびき[朱引き]
漢文訓読の際、朱線を引いて固有名詞を明確にした。文字の右側の朱線は地名を、中央の線は人名、左側の線は官職名、中央の二重線は書名、左側の二重線は年号を表すという。訓点と同じく、漢籍を正確に読むための書き入れである。
じょうるりぼん[浄瑠璃本]
各種浄瑠璃の詞章をしるした本。元禄時代に竹本義大夫が完成させた義太夫節、さらに近松門左衛門と組んだ人形浄瑠璃が広く民衆に受け入れられた。元禄以前のものは古浄瑠璃本という。
すきかえし[漉き返し]
再生紙。
するがぱん[駿河版]
徳川家康が駿府で出版した銅活字本の総称。『大蔵一覧集』など。
せいはん[整版]
木版本は紙1 枚分(1 丁2 頁)を1枚の板木に彫る。この木版印刷方式をいう。板木の制作には時間と経費が必要だが、板木があれば増刷が容易であり、板木自体に価値が生まれた。また訓点や注釈なども自在に彫ることができ、書物の大衆化に役立った。
せんそうぼん[線装本]
和本の製本形式の一。袋綴じ。書いたものまたは印刷した紙を重ねて、糊を使わず、糸や紐で綴じる方法。中国明代に考案され以降清朝末まで続いた。
ぞう・ぞうはん[蔵・蔵版]
→いたかぶ
そうし[草紙・双紙]
仏書・教養書を表す物之本に対して、娯楽性の高いものをいう。「やさしいことばで書かれた歌や物語の書物」(『邦訳日葡辞書』)
そうてい[装訂]
書写または印刷した料紙を丁合して綴じ、表紙を付けること。今でいう製本で、装丁とは違う。
ぞうび[象鼻]
紙を折るときの目安線
だいせん[題簽]
題名を印刷ないし書き入れた別紙。幅一寸から一寸三分、長さは本の天地寸法の三分の二程度の大きさで、表紙の左上、端から一分ないし一・五分辺りにに貼る。
たてながぼん[縦長本]
書型の一。普通の大本や半紙本の左右を短くした変形判。和刻本の漢籍や漢詩集に多く、中国清朝の本をわざとまねた趣味的な装訂で清朝仕立ともいっている。
たとう[套]
本が傷まないように厚めの紙で本をくるみ、こはぜのような爪で合わせ目を留めた。
ちつ[帙]
本を保護するために、套よりもさらに厚く硬い紙に裂を貼り合わせて、こはぜを付けたもの。
ちゅうほん[中本]
書型の一。大本の半分の大きさ。縦が18-19 センチ、横が12-13 センチ程度。「中」と表記することもある。草双紙のほとんどはこの大きさ。ほぼB6 判。
ちょくはん[勅版]
江戸初期に後陽成天皇など勅命により開板された書物。慶長勅版では木活字を使用した。『錦繍段』『古文孝経』など。
つぎがみ[継ぎ紙]
2枚以上の紙を糊で継ぎ合わせて1枚の料紙とする。これを軸に巻いて巻物にする。
つのがき[角書]
題簽に書かれた本来の書名の上に小さめの字を二行割りにして書き加えた部分。書名の一部ではあっても書名そのものではなく、多くは改訂・増補など版や刷りに関する副次的な内容を示す。
てつようそう[綴葉装]
和本装訂法の一。→列帖装
でっちょうそう[粘葉装]
和本装訂法の一。料紙を半分に折って重ね、背中の部分に糊付けして冊子状にし、表紙を付けたもの。→胡蝶装
とうしょ[頭書]
匡郭の上の欄外に書かれた注
とくしょうぼん[特小本]
書型の一。小本よりさらに小さい本。
とくだいぼん[特大本]
書型の一。大本よりも大きいのをいう。極大本、大美濃本ともいう。A4 判くらいで、大名家などに納める特製の献上本にこの形がある。版面は大本と同じで、大きな良質の紙で仕立てる。
とめいた[留板]
→あいはん、
とりのこ[鳥の子]
雁皮を主材料とした上質な和紙。やや鶏卵色をしている高級紙。
ないだい[内題]
書物の表紙ではなく巻頭や扉に書かれてある題。→げだい
ないてん[内典]
仏教用語で、仏教の経典のこと。
ならえほん[奈良絵本]
室町時代から江戸中期にかけてつくられた彩色肉筆の絵本。御伽草子が主な内容。
にんじょうぼん[人情本]
文政頃から明治初期まで行われた風俗小説の一。男女の恋愛物が多い。書型は中本で前身の洒落本よりやや大きめ。男女関係を情緒的に扱い女性読者の涙を誘うように書いたものは「泣き本」という。
はしらだい[柱題]
版心題。版心(柱)にある題名。スペースがないので省略されている。
ばつ・ばつぶん[跋・跋文]
あとがき。
はつだ[発兌]
発行すること。とくに発売のみの場合に用いる。
はっそう[八双]
巻物の押さえ竹
はなしぼん[咄本]
笑い話を集めた本の総称。軽口や落語のもとになった。中本から小本まで書型はさまざま。『醒睡笑』など。
はんしぼん[半紙本]
書型の一。半紙判を半分に折った大きさ。縦が22-23 センチ、横が15-16 センチ程度。菊判やA5 判に近い。「半」と略して表記する。俳諧や通俗的なもの、また絵本などはこの大きさである。
はんしん[版心]
版の中心部分。柱
はんづら[版面]
版の本文部分
はんぽん[版本]
彫った板木で印刷した本。刻本。
はんもと[板元]
出版元
ふくもの[幅物]
掛物、軸物。巻物を縦にして発達した。初めは信仰の対象として神仏の絵像を掛けていたが、室町時代以降、茶の湯の発達とともに絵画や名家の書状、墨蹟(禅僧の手になる書)を床の間に掛けるようになった。茶席に掛ける掛け物は茶掛けという。一幅、二幅と数える。
ふくろとじ[袋綴じ]
→せんそうぼん
ふしみばん[伏見版]
徳川家康が伏見円光寺の閑室元佶に刊行させた木活字本。『貞観政要』『吾妻鏡』
ぶんげんえず[分間絵図]
実測図をもとに絵画的な表現を取り入れた絵地図。江戸時代、主に旅行案内地図として用いられた。『東海道分間地図』『新板・江戸分間絵図』など。
ほうじょう[法帖]
著名な拓本やその写しを折帖に仕立てたもの。絵や書を折帖に仕立てたものは画帳あるいは書画帖という。
ほんこく[翻刻]
中国の本をもとにしてつくることをいう。特に忠実に再現する方法が覆刻である。
ますがたぼん[枡形本]
書型の一。ほぼ正方形の本をいう。室町時代以前の古写本によく見られたが、江戸期の版本では滅多に見ない。芭蕉の『奥の細道』は例外的存在。
みのばん[美濃判]
いまの岐阜県、美濃でつくられる楮で漉いた和紙は丈夫で、中世以降全国に広まった。この美濃紙の大きさを美濃判といい、半紙よりやや大判。
むかんきぼん[無刊記本]
発行年がどこにも表記されていない本。
もくかつじ[木活字]
木製の活字。朝鮮からもたらされた活字は銅製だったが、日本ではツゲなど堅い木に文字を彫った木活字が多く使われた。
もののほん[物之本]
仏書・教養書など学問的なかたい本。
もんじょ[文書]
書状(書簡・消息)、公家・武家・社寺などの古文書、村役人の家から出てくる地方(じかた)文書など歴史資料。
よこほん[横本]
書型の一。横長の本。中本に相当するなら横中本、小本に該当するのを横小本ともいう。紙を三分の一で切る三つ切り本、四分の一で切る四つ切り本というのもあって、かなり横長になる。「道中案内」など懐に入れて持ち歩く懐中本にこの判型が多い。
よみほん[読本]
江戸後期の小説の一。草双紙が絵を主体としたのに対して、読むのを主とした本。寛延・宝暦頃、上方に興り、寛政の改革以降に江戸で流行し天保頃まで続いた。勧善懲悪・因果応報を題材とし、半紙本5,6 冊を1 篇として口絵・挿絵が入っていた。
りょうし[料紙]
文字や絵を描くために用いる紙。
れっちょうそう[列帖装]
和本の製本方式の一。数枚の紙を重ねて二つ折りにし、中央で糸綴じをして、一くくりとする。数くくりを重ねてさらに糸綴じをして1 冊にまとめ、表紙を付ける。
れんめんたい[連綿体]
字が切れずに連続して書かれている草書体。連綿体を活字にしたものを連綿活字といい、古活字版の時代に用いられた。
わこく・わこくぼん[和刻・和刻本]
中国の原書をもとに、日本で新たに板木を彫ってつくった本。→翻刻
わそうぼん[和装本]
日本で古来から行われていた伝統的な装訂の本。袋綴じの本。

■和本などの数え方(助数詞)の一例

  • [帖] 折帖(法帖、書画帖など)、折本
  • [面] 書画額、扇面額、色紙額
  • [舗] 地図(折り畳んだもの)
  • [冊] 冊子本
  • [巻] 巻子本、巻物
  • [幅] 幅物、掛け軸、軸物
  • [枚] 草稿、短冊、色紙
  • [通] 書状

橋口侯之介校閲/川村光郎編「和本の作法」『古書手帳』東京都古書籍商業協同組合中央線支部、2013、から転載。

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