勇気を出して話しかければ、心の扉は開く「みんなが ぼくをこわがるんだ」、
主人公のくろくもグレーは声が大きくて不器用な子、お友だちの内気な星のツインクルを励ましたいんだけど……。偏見を乗り越えて互いを認め合えるようになる過程を可愛いキャラターたちが見せてくれる心温まるお話。コロナ禍にあって不寛容と言われる時代に、元気をくれる本だ。著者「よこすけ」さんは、しょうがいしゃ問題など社会問題に取り組み、今日も街中を車いすでエネルギッシュに奔走する。絵を担当した「みちくり」さんも人権問題に真摯に取り組んでいる。毎日の忙しさの中で、私たちは楽しいこと、不思議なこと、畏敬の念など多くの大切なことを忘れて疲れ切ってしまいます。人間関係でも、互いが理解し合うには時間も労力も必要になってきます。でもグレーは勇気をふりしぼってツインクルに話しに行く。そこには愛があります」「差別と偏見のある世の中で、いかにお互いを理解してつながっていけるか。それが希望ある未来への課題だと思います。私自身も模索中です」と二人は語る。誰もがかけがえのない存在で、誰かの役に立っている。優しく美しい絵とお話が、多くの人の心に届くようにと願う。店棚