鄭振鐸 著 高津孝・李光貞 監訳、東方書店、2023、880p、A5判
カバー、帯あり。
詩文を中心とする中国の伝統的古典文学の範囲外とされた俗文学(広義の民間文学)研究の嚆矢、鄭振鐸『中国俗文学史』(商務印書館、2010年版(原本1938年))の全訳。各章に最新の研究成果を踏まえた訳注および訳者解説を附す。
鄭振鐸は資料を収集するところからはじめ、古代の『詩経』から清代の民歌まで、時代を追って実際の作品を数多く収録し、分類、解説している。収録作品の8割近くは日本語初訳である。
構成
はじめに(高津孝)
第一章 「俗文学」とは何か
第二章 古代の歌謡
第三章 漢代の俗文学
第四章 六朝の民歌
第五章 唐代の民間歌謡と賦
第六章 変文
第七章 宋・金の「雑劇」詞
第八章 鼓子詞と諸宮調
第九章 元代の散曲
第十章 明代の民歌
第十一章 宝巻
第十二章 弾詞
第十三章 鼓詞と子弟書
第十四章 清代の民歌
中国俗文学史 全体解説(高津孝)
あとがき(李光貞)