小沢昭一 著、晶文社、2007年6月、334p、20cm
初版 カバー 帯付 カバーヤケ無し カバー裏面極少シミ 帯背付近則少シミ 帯ヤケ無し 本体天極少シミ 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
著者の語りの特長は、特に民俗芸能等を語らしたら実に面白い視点から、しかもくだけて調子で、対象となる隠れた市井の芸人さん達から逸話を聞きだしてくれます。それを楽しみに読み始めました。対象となる人々もストリップ・ソ-プランド・キャバレー・花魁と芸姑・彫師に代表される妖しい性・そして大衆芸能界と実に多彩です。
確かに1960年代を中心として内外タイムスに連載された物だけに、記事は古く、内容面と金銭関係(値段)の面などでは現在と乖離した印象があります。加えて小沢氏の口調も短く、それほど氏の魅力であるユーモアな切り込みが不足しているように感じられます。資料的には昔の時代が切り取られているとは言えますが、少し期待外れでした。第二巻も読んでみるつもりではありますが・・・・・。