(右証人・島崎福松 他5名)、昭3、『顛末書』は謄写・表紙共12丁、和紙・袋綴本、2冊
大正14年12月21日、東京電力鶴見火力発電所工事の縄張り争いから清水組・間組双方の下請土建業者が大乱闘となった「鶴見騒擾事件」顛末記録。
清水組下請業者6名を証人とする清水組側の資料で、一審(昭2)と二審(昭5)の間に当たる昭和3年8月に作成されたもの。推敲校正の赤が入った稿本『理由書』1冊を附す。
『顛末書』『理由書』共に経年ヤケ及び少皺疵有り。
土木工業協会・電力建設業協会編『日本土木建設業史』(昭46・技報堂発行)には次のような記述がある。以下引用。
―『鶴見騒擾事件顛末書』という薄いガリ版刷りのパンフレットがある。これは清水組の資料で、青山組らが採った一連の行動は、「終始清水組(内山熊八郎等)の指示命令等に基き進退したるものなれば之が責任は最後迄清水組(少く共幹部内山熊八郎等)に於て負担すべきものと思考す」とあって、最後に清水組下請業者六人が証人として記名捺印したものである。(引用終り・原文ママ)
上記引用にある通り6名の清水組下請(島崎福松・森泉彦市・井澤元治・白木梅吉・金子卯之吉・榎本政吉)を証人とする文書で、「永楽ビルディングノ会合」「工事請負範囲ニ就テノ確執」「下請工事見積金額ノ紛争」「争擾ノ発端」「応戦ノ準備」「戦闘ノ開始ト一応ノ仲裁」「飯高、岸高両氏ノ再度ノ言明」「軍資ノ支給」の全8項から成る。
随所に推敲校正の赤が入った稿本『理由書』(同じく袋綴本・謄写11丁)1冊を附す。
こちらの証人には上記の6名に加えて、清水組側の中心人物であった青山芳藏(青山組)の名前がある。
赤入れの訂正印も「青山」の三文判であり、もしかしたら顛末書の作成自体が青山の主導で、完本の段階で自らの名前を外したのかも知れない。
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