著者: 日本循環器学会用語委員会・循環器学用語合同委員会/編、日本循環器学会、2008-3、393・・・
序
循環器学用語合同委員会の編纂による循環器学用語集(第3版)が上梓され
ました。初版循環器学用語集は日本循環器学会 (JCS) 用語委員会により1995年
に刊行され, 1997年に改訂されましたが,今回は山口巌委員長のもとで10年ぶ
りに大改訂されたものです。 目覚ましい循環器学の発展に対応すべく2003年に
用語改訂作業が開始され, JCS用語委員会と関連23学会からの推薦委員とで構
成された循環器学用語合同委員会は,延べ59名の委員を動員して,今日の循環
器学に対応する用語集を完成されました。従って本用語集は現在の循環器学関
係者の総力を結集した労作です。 用語集作成に関係された方々には循環器学に
関わるものを代表して御礼を申し上げます。
循環器関連領域が力を合わせて用語集をまとめあげる意義は, 関連分野での
異なる表現を調整して, 事象あるいは概念を万人が共通の認識をもてる言葉で
統一することにあります。 電子情報化時代には,僅かな用語の不統一も情報検
索や共通認識形成の上で大きな障害となります。 グローバル化を迎えた今日で
は, 用語の統一においてもグローバル化が必須であり,今回の改訂作業でも関
連領域を含めた用語の整理, 統一, データベース化を行うと共に、 電子カルテ
に対応した標準病名マスターから日本医学会医学用語辞典, 米国国立医学図書
館が開発した統一医学用語システムなどに至るまで, グローバル化に対応でき
るよう国内外の用語の整理, 統一も行われました。 今後の医学研究や医学統計
国際比較などへの本用語集の貢献は計り知れないものと思います。
初版 カバー状態:良好