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日本軍占領下に於けるフィリピン農地制度改善調査報告書。／経年ヤケ有り。表紙には僅擦れと個人小印有り。

日本軍によるフィリピン軍政公報誌。日英両文併記。口絵写真入。／但し口絵写真ページには何れも水喰シミ有り。経年ヤケ有り。表紙には経年少疵有り。

昭和１７年１月に始まったフィリピン日本軍政に於ける鉄道行政機関「陸運管理局」資料。鉄道省下関工事事務所のＡ４判封筒（「比島戦中鉄道文献」と鉛筆記入）に収められた僅かな資料ではあるが、激戦で殆どが破壊されたという現地鉄道橋梁の復旧工事を、日本各地から招集派遣された鉄道省職員が請負った様子を記録する貴重な戦時鉄道文献。

●『軍事機密・鐵司企第六號・内地請負工事者招致ノ件申請』（陸軍用箋３枚にペン書）／１７年９月２６日、第六鉄道輸送司令官・林一造から第十四軍司令官・田中静壹に宛てられた軍事機密通牒写し。比島破壊橋梁復旧工事に際して内地からの工事請負人の派遣を求めている。
●『仮題・特設橋梁隊及び工務課員名簿』（Ｂ４判罫紙３枚にペン書）／上記通牒の如く内地から派遣された鉄道省技術者の配属先名簿。「特設橋梁隊（本部・第一～第三作業隊）」と「陸運管理局工務課」に配属された約５０名（数名兼任有）について、所属・官等級・氏名・年令・元勤務箇所・元官等級・派遣当初予定勤務箇所が記されている。居並ぶ面々は本省技術研究所から門鉄工務部まで日本各地より招集された技師・技手・雇たち。
●『工事進捗状態』（Ｂ４判罫紙５枚に鉛筆書き・色鉛筆使用）／橋梁復旧工事進捗報告。第一作業隊（第１～４橋梁）・第二作業隊（第５，６橋梁）・第三作業隊（第１，７橋梁）について色鉛筆を使用した図解入で報告、末尾でその結論を述べている。
●『比島鐵道南部線要圖』（２枚・各６０×８７ｃｍ・青焼図面に書込）／１枚は「南部幹線サンパブロ～マリックボーイ間橋梁復旧計画」、もう１枚は「南部幹線アロネロス～シポコット間橋梁復旧計画」図面。それぞれ路線図上に運行休止線と破壊橋梁箇所を朱色で図示し、画面下半分に橋梁毎の破壊状況図と復旧図、工程表、（１枚は）作業隊編成表を所収する。
●その他、『比島方面鉄道管理局編成基準表・陸軍省』（Ｂ５判白紙１枚・鉛筆書き草稿）、『旅費受領證』（陸軍用箋１枚にカーボンコピー・マニラ～東京帰還）、林一造陸軍少将名刺（通信文ペン書有・比島軍政監部陸運管理局から鉄道省調査部に宛てられた封筒入）まで。
●英文タイプ書類が１組（１９４２年・計１２枚）／フィリピン行政委員会内務省統計局から陸運管理局に提出された産業統計報告書。塩・魚・鉄・マニラ麻・木材・ココナッツ等。