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中島健蔵、英宝社

ドイツ語。経年並み。蔵書印、記名あり。書き込みなし。ページの角折れ跡あり。
著者について：Christian Friedrich Daniel Schubart (1739–1791)
•ドイツの詩人・音楽評論家・出版者・牧師。
•フリードリヒ大王や領邦国家を批判したため、長期間（10年弱）幽閉された人物。
•文学的にはシュトゥルム・ウント・ドラング（疾風怒濤運動）に属し、政治的・社会的関心が強い詩を多く書きました。
•音楽にも造詣が深く、J.S.バッハやモーツァルトを称賛した批評でも知られます。
　この本は、シューバルトの多面的な活動（詩人・政治批評家・音楽評論家）を一巻にまとめたもので、ドイツ文学・思想史、さらには18世紀の表現の自由や検閲問題に関心がある人にとって非常に貴重な資料です。
収録内容（目次より）
1. Chronik（年代記）
　1774〜1777年および1787〜1791年の「ドイツ年代記」「祖国年代記」など。
　→ 時事評論・社会批判的な記事で、当時のジャーナリズムに近い内容。
2. Kleine Schriften（小品）
　- 『プルトゥスの力』
　- 『第5回作文テスト』
　- 『人間の心の歴史について』
　- 『J.S.バッハ』
　- 『ポーランド』
　- 『ドイツの優れた詩人たちの批評的スケール』など
3. Gedichte（詩）
　1750年代から1790年までの多くの詩が収録されており、政治詩、寓話詩、恋愛詩などジャンルも多彩。
　例：
　- 『貧しき者の死』
　- 『狼と犬』
　- 『春』
　- 『囚人』
　- 『死にゆく愛国者』
　- 『マルスへ』など
4. Anmerkungen（注）, Register（索引）
　→ 詳細な注釈と人物・事項索引が付属しています。