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明11、6枚

和紙・墨・彩色　大型計画図１枚・実測図３枚（同一図・袋入）・断片２枚

明治１２年着工、１５年に完成した「宮古港閉伊川左岸埋立」の肉筆計画図面と推測される。宮古湾に注ぐ閉伊川（図面では宮古川）の左岸埋立工事は、篠民三ほか地元有志による岩手県初の公有水面埋立工事。総坪数１万７，６２０坪の埋立はその後も続く宮古港修築の基となったという（宮古市ホームページの記述より）。

●『宮古海湾ノ図・明治十一年七月実測ノモノヨリ写ス』（７８×２０９ｃｍ）／和紙貼り合わせの大型計画図。官地とそれ以外・道路を彩色した沿岸地域図に、埋立計画地とその横幅寸法を少々ラフに墨書記入したもの。
●『陸中國閉伊郡宮古港湾地図』（同図３枚・各９５×６２ｃｍ）／土地用途別に色分彩色（凡例入）された精緻な沿岸地域図に、埋立予定地２０余箇所の水深実測値（岸から沖に向け五間毎の数値）を記入したもの。丁寧に書写された同一図面３枚。「縮寫閉伊郡宮古港湾繪圖・三葉・明治十一年」と墨書された和紙袋に収納。
●計画図断片が２枚。恐らく貼り合わせた大型図面が剥離欠損したものと思われる。