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『書店経営指標2018年版』について

『書店経営指標2018年版』について

日本出版販売株式会社 柳 春城

新刊書と古書の違いはありますが、私たちは同じく本(の価値)を広めようと、日々、営業活動を続けています。本書『書店経営指標』は主に新刊書を扱う書店の協力をいただき、本をはじめとする主な取扱商品の販売動向、そして利益を出している店舗の収益性、生産性、効率性などを分析している数少ない業界統計資料の一つです。今年の2018年版は、昨年1年間に決算を迎えた企業のアンケート実績から作成しています。

実はこの統計資料は1963年から毎年発行しており、今年でなんと55歳となりました。当時の売上総利益率は15.38%、人件費率は7.40%、地代家賃費率は0.71%、営業利益率は2.28%でした。その後、幾たびかの正味改訂や配送費用を分担するなど検討が重ねられ、今年の本専業企業の売上総利益率では23.72%に。かつて主流だった自宅営業から、人が集まる場所に店舗を賃借する形態に変化して運営コストが増加した結果、営業利益率は当時から2.57ポイント減少のマイナス0.29%と、4年連続のマイナスとなってしまいました。数値だけを見るともはや本だけのビジネスは疲弊している感がありますが、書店空間の内側ではいろいろな変化が起きています。例えば、おしゃれな書棚やこだわりの内装・照明を施したり、人が喜ぶイベントなどにも工夫を凝らしています。様々な商品を本と一緒に面陳展開することで、利益を出している書店もあります。
「本のある場所」の変化に合わせて、書店を利益の出る事業として成立させるために、そして新しく書店を始める人のための経営指南書にしていきたいと思っています。

また、『出版物販売額の実態』も発行しました。本書については、昨年12月25日のメールマガジン(https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=3576)でご紹介しているので割愛しますが、2018年版の傾向としては、書店ルートの推定販売額は1兆250億円で、1996年以来の減少が依然として続いています。対して、インターネットルートの推定販売額は1,988億円となり、CVSルートの推定販売額1,576億円を初めて上回りました。また電子出版物市場も2,424億円となり、書店ルートに次ぐ市場規模として増加を続けています。

インターネットルートの調査を開始したのは2007年度、電子出版物市場に至っては2015年度からです。どちらもわずか10年足らずで急成長を遂げたことになります。こうした出版業界を大きく変える“波”は、今後も次々と生まれてくることでしょう。こういった冊子をまとめた編集者としては、静かに何より正確に、新たな“波”が生み出す揺らぎも含めて、業界の今を広く伝えていくのが責務だと思っています。

jittai
『書店経営指標2018年版』
B5判52頁 価格 :本体1,500円+税

keiei
『出版物販売額の実態2018』
B5判46頁 価格 :本体1,400円+税

好評発売中 ご注文はこちら↓↓
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私たちのホームページができました。
セミナーや統計資料のリリースなどご覧になれます。↓↓
https://www.nippan.co.jp/ryutsu-gakuin/

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山口昌男著『古本的思考 講演敗者学』

山口昌男著『古本的思考 講演敗者学』

川村伸秀

 本欄「自著を語る」には、すでに拙著『斎藤昌三 書痴の肖像』(晶文社)でお世話になった。再びお声がかかったが、今回は自著ではなく編集者の立場で書かせていただくので「番外編」となる。著者の文化人類学者・山口昌男さんは、残念ながら2013年3月に逝去された。

 縁あって筆者は、山口さんの晩年の10年間をフリーの編集者として接することができた。おかげで、山口さんが亡くなったあとも未完の遺稿『エノケンと菊谷栄 昭和精神史の匿れた水脈』(晶文社)を編集させていただく機会に恵まれた。その資料を探すために府中のご自宅にお邪魔し、山口さんが「本小屋」と称した書庫(庭に設けたプレハブ小屋)のなかを調べていたときのことである。資料の山に埋もれたワープロ打ちの講演起こし原稿を二編発見した。一つは1977年3月の吉野作造記念館での講演「吉野作造と街角のアカデミー」、そしてもう一つは1992年11月に古書店主の集まりで「近代日本における“知のネットワーク”の源流」と題して行った講演で、どちらも未発表のものであることはすぐに判った。

 ふさ子さん(山口夫人)のお許しを得て、エノケンの資料と共に二つの講演録をお預かりして帰った。前者は『「敗者」の精神史』(岩波現代文庫)のなかの一章「大正日本の「嘆きの天使」──吉野作造と花園歌子」と同じテーマを扱ったものだが、当時山口さんは札幌大学の文化学部長就任間もないころで、講演の合間合間に札幌大学の宣伝が入っていてそれが何とも愉しい。

 驚いたのは後者の講演である。のちにのめり込んでゆく趣味家たちの世界を発見したばかりの山口さんが、嬉々として古書店主相手にその面白さを語っていた。『「挫折」の昭和史』(岩波現代文庫)などの昭和前期を扱った敗者学の一つの流れが『エノケンと菊谷栄』から始まったとすれば、もう一つの流れである『「敗者」の精神史』などに結実する明治以降の幕臣=負け派のネットワーク研究は、ここから出発していたのだ。ライブ感たっぷりの記録がそこに遺されていた。敗者学の貴重な情報提供者であった古書店主の内堀弘さん(石神井書林)や高橋徹さん(月の輪書林)と出会ったのも、この講演がきっかけだったとお二人から伺った。まさに記念すべき講演! 原稿には山口さんの赤字が随所に入っていて、いずれ発表を意図していたことが判る。

 2016年5月、山口さんの後を追うようにしてふさ子さんが亡くなった。その年の夏、ご自宅の蔵書を札幌大学の山口文庫にまとめるため、ご子息の拓夢さん(現・札幌大学教授)、岡本慶一さん(元・東京富士大学教授、故人)、石塚純一さん(元・札幌大学教授)と整理していたとき、内堀さんが作られた私家版『「書画骨董雑誌」を巡って』をやはり「本小屋」のなかに発見した。やはり古書店主を聴衆として、「近代日本における“知のネットワーク”の源流」の続編のような形で1994年1月に行われた講演録であった。これはもう本にするしかないではないか! 

 とはいえ、講演三編だけでは本にならない。そこで雑誌や大学の紀要などに掲載されていたこれまで山口さんの単行本未収録だった同テーマの講演やインタヴュー、論考なども加えて構成した。講演起こし原稿は引用部分などで聴き取れない箇所や間違いも多く、すべて原典にあたっての穴埋めや訂正作業を必要とした。いつしか2年のときが流れたが、晶文社の小川一典さんのお力もお借りして、漸くここに皆さんにご覧いただける形となった。本書を通して、無類の本好きだった山口さんの古本談義を愉しんでいただけたなら、編者としてこれに勝る喜びはない。

shikou
『古本的思考 講演敗者学』 山口昌男 著
晶文社 定価:本体2700円+税 好評発売中!
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『やちまたの人-編集工房ノア著者追悼記 続』

『やちまたの人-編集工房ノア著者追悼記 続』

涸沢純平

 昨年9月出版した『遅れ時計の詩人』の「続」きです。「遅れ時計の詩人」とは、大阪十三の蒲鉾屋さんで詩人の清水正一さんのこと。「続」の、『やちまたの人』とは、足立巻一さんのことです。足立さんは、本居宣長の子・盲目の国学者・春庭の伝記を自身にからめた独自の手法で書いた大著『やちまた』(芸術選奨文部大臣賞受賞)を残しています。

 「やちまた」とは、春庭の文法の研究書『詞(ことば)のやちまた』からきています。
 「言葉は八方に分かれる道のようなもの」から、足立さんは、「人生そのものが「やちまた」である。人と人のつながりもいくつにも分かれながらつながっている」(好きな言葉「やちまた」)と書いています。
 「続」で追悼しているのは、足立巻一、佐谷和彦、庄野英二、川崎彰彦、島田陽子、宗秋月、杉山平一、塔和子、大谷晃一、鶴見俊輔、伊勢田史郎、松廣勇、東秀三、三輪正道の方々です。

 帯文は、前著は、流通の「地方・小出版流通センター代表」川上賢一氏にもらいましたが、今回は文学から、山田稔さんにおねだりしました。自分で写すのは気恥ずかしいのですが。
 「著者の涸沢純平によれば、出版とは本をこしらえて売るだけでなく、著作を敬愛し著者を家族と思うことである。その著者たちとの、人生の「やちまた」でのめぐり会いから永の別れまでをつぶさに描いた本書は、前著『遅れ時計の詩人』同様、いわば「ノア」一族の家族アルバムであると同時に、関西の文学界にとって貴重な人間記録ともなっている」。全文です。

 本書では、特に杉山平一さんのことを書いています。ノア「海鳴り」他誌追悼号に書いたものも、重複はあるが、収録。その中で、杉山さんが足立さんのことを書いた文章を引きました。
 「集りなどで、足立さんの顔を見かけると、急に心がなごんで、近づいてゆく。そこにはいつも、ふあーとした風が吹いている感じだった。…ヒューマニズムというのは、ああいうものだと思った」。「ふあーとした風」は杉山さんそのものでもあったのです。
 文は人なり、文章と人の魅力、出版とは「やちまた」なり。の思いです。

yachi
『やちまたの人 編集工房ノア著者追悼追悼記続』涸沢純平 著
編集工房ノア 定価2000円+税  好評発売中!
〒531-0071 大阪府大阪市北区中津3-17-5
TEL 06-6373-3641
FAX 06-6373-3642

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2018年11月10日 第262号

■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■
 。*..*.:☆.:*・日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
 古書市&古本まつり 第69号
      。.☆.:* 通巻262・11月9日号 *:.☆. 。
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メールマガジンは、毎月2回(10日号と25日号)配信しています。

初旬に(10日前後)全国で開催されている古本展示即売会など、
イベント情報をお送りします。お近くで開催される際は、ぜひ
お出掛け下さい。
なお、1月から「シリーズ古書の世界」を連載しております。

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━━━━━━━━━【シリーズ古書の世界 第11回】━━━━━━━

持ちぬしの顔

                    出久根達郎(芳雅堂)

目下の話題は、もっぱら都民の台所を賄う豊洲市場の開場だが、鮮
魚や野菜に限らず、物の仕入れ法やルートなど、知らないかたが多
い。特に、古書がそうである。
 古書店で客に聞かれる筆頭が、古書ってどこから仕入れてくるの
ですか? だろう。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4252

『文庫 本と暮らせば』 著者 出久根達郎
(草思社文庫) 定価:886円 (本体 820円) 好評発売中!

http://www.bunsobunko.net/soshisha/detail/978-4-7942-2347-0.jsp

━━━━━【11月10日~12月15日までの全国即売展情報】━━━━━

⇒ https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

イービーンズ古書市 *中古レコード・CD市=併催(宮城県)

期間:2018/10/26~2018/12/05
場所:仙台駅前9F 杜のイベントホール
宮城県仙台市青葉区中央4丁目1-1

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蓬左文庫古書市(愛知県)

期間:2018/11/03~2018/11/11
場所:徳川園 蓬左文庫エントランスホール(講座室) 
   名古屋市東区徳川町1001番地

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洋書まつり

期間:2018/11/09~2018/11/10
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://blog.livedoor.jp/yoshomatsuri/

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好書会

期間:2018/11/10~2018/11/11
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9
 
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第14回 東京蚤の市

期間:2018/11/10~2018/11/11
場所:東京オーヴァル京王閣 調布市多摩川4-31-1
   「京王多摩川駅」臨時改札口すぐ
URL:http://tokyonominoichi.com/2018_autumn/

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春日・浄運寺 古書まつり(福岡県)

期間:2018/11/10~2018/11/16
場所:浄運寺 福岡県春日市下白水南4-35

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新橋古本まつり

期間:2018/11/12~2018/11/17
場所:新橋駅前SL広場

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早稲田青空古本まつり

期間:2018/11/12~2018/11/17
場所:早稲田大学十号館前(大隈重信公銅像そば) 
   新宿区西早稲田1-6-1

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浦和宿古本いち-埼玉県民の日(14日)臨時即売展-(埼玉県)

期間:2018/11/14~2018/11/18
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分 マツモトキヨシ前
URL:https://twitter.com/urawajuku?lang=ja

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五反田遊古会

期間:2018/11/16~2018/11/17
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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第174回 神戸古書即売会(兵庫県)

期間:2018/11/16~2018/11/18
場所:兵庫県古書会館 一階・二階 神戸市中央区北長狭通6-4-5

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第2回はりまや橋商店街・古本まつりと一箱古本市(高知県)

期間:2018/11/17~2018/11/18
場所:はりまや橋商店街・アーケード内
URL:https://twitter.com/kochi_hitohako?lang=ja 

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第44回 鬼子母神通りみちくさ市

期間:2018/11/18
場所:雑司が谷・鬼子母神通り
URL:http://kmstreet.exblog.jp/

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第86回シンフォニー古本まつり

期間:2018/11/21~2018/11/26
場所:岡山シンフォニービル1F  自由空間ガレリア

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趣味の古書展

期間:2018/11/23~2018/11/24
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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中央線古書展

期間:2018/11/24~2018/11/25
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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新宿西口古本まつり

期間:2018/11/25~2018/11/30
場所:東京都交通広場  新宿駅西口地下各線改札口徒歩30秒 
   (京王百貨店の横地下1階です)

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第4回 小倉駅ナカ本の市

期間:2018/11/27~2018/12/04
場所:小倉駅ビル内・JAM広場 (JR小倉駅 3階 改札前)

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浦和宿古本いち

期間:2018/11/29~2018/12/02
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分 マツモトキヨシ前

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和洋会古書展

期間:2018/11/30~2018/12/01
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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西部展

期間:2018/11/30~2018/12/02
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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第88回 彩の国 所沢古本まつり(埼玉県)

期間:2018/12/05~2018/12/11
場所:くすのきホール
   西武線所沢駅東口前 西武第二ビル8階 総合大会場
URL:http://furuhon.wix.com/tokorozawafuruhon

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歳末・古書赤札市

期間:2018/12/06~2018/12/09
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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書窓展(マド展)

期間:2018/12/07~2018/12/08
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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反町古書会館展

期間:2018/12/08~2018/12/09
場所:神奈川古書会館1階特設会場 
   横浜市神奈川区反町2-16-10

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第1回みなとみらい駅ナカ古本まつり

期間:2018/12/13~2018/12/19
場所:横浜みなとみらい線みなとみらい駅構内みらいチューブ

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新興古書大即売展

期間:2018/12/14~2018/12/15
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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五反田古書展

期間:2018/12/14~2018/12/15
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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浦和宿古本いち

期間:2018/12/14~2018/12/17
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分
URL:https://twitter.com/urawajuku?lang=ja

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第14回 つちうら古書倶楽部『師走の古本まつり』

期間:2018/12/15~2018/12/23
場所:茨城県土浦市大和町2-1 パティオビル1F

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有隣堂イセザキ本店・古書ワゴンセール

期間:2018/12/15~2019/01/18
場所:有隣堂伊勢佐木町本店 横浜市中区伊勢佐木町1-4-1

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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,200店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその262 2018.11.9

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:二見彰

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持ちぬしの顔    (シリーズ古書の世界第11回)

持ちぬしの顔

出久根達郎

 目下の話題は、もっぱら都民の台所を賄う豊洲市場の開場だが、鮮魚や野菜に限らず、物の仕入れ法やルートなど、知らないかたが多い。特に、古書がそうである。
 古書店で客に聞かれる筆頭が、古書ってどこから仕入れてくるのですか? だろう。

 お客様が買ってほしい、と持ち込む場合もあるし、お客様宅へ伺って購入する時もある。それらの本は自分でさばくのだが、自店に不向きの本は、市場に運んでセリや入札にかけて処理する。
 そう語ると、大抵の客が、「古書市場というのがあるんですか?」と驚く。

 今こそ業界は宣伝につとめるべきだろう。古書市場見学ツアーを、催せばよい。豊洲市場どころではない、人気を呼ぶこと受け合い。どんな本が高価で、どんな本が安いか、目の前でとくと見てもらえばよい。業界は客に元値が知れるのを恐れるが、本の保存状態やその他の条件で、元値は流動的なのだし、それを実際に目で確かめてもらうのがいい。
「すると市場で仕入れた本は、元の持ちぬしが何者であるか、全くわからないわけですね」
客が聞く。
「それで納得しました」
何のこと?
「いや、古本屋さんで買うと、何だか落ち着くんです」
わからない。
「古本屋さんの書棚にある本は、持ちぬしの顔が無いから、安心して読めるんです」
 客が語った。
 親しかった知人が亡くなり、形見に、知人が大事にしていた蔵書を全部いただいた。「あなたに読んでいただき、持ってもらうと、故人もどんなに喜ぶか知れない」そう言って、「もらっていただけますか?」打診された。
 お金はいらないと言う。それが多少、心の負担だったが、ありがたくちょうだいした。
「ところが、もらった本というのは、読まないものですね」
 故人とは趣味が同じだし、性格も似ている。読書傾向もほぼそっくりだったが、どういうわけか、旧蔵の本に手が出ない。
「つまり、顔が見えてしまうからなんです」

 ある日、故人が偏愛していた本の一冊を、何の気なし拾い読みした。面白い。いつか夢中で読みふけっていた。「こっけいな文章に行き当たったんです。それで思わず、ゲラゲラと独り笑いした。ふと、たぶん知人もこの部分で声を立てて笑ったに違いない。そう考えたら、知人の笑顔がはっきり思い出されて、何だか大笑いしているのが自分でなく、故人のような気がして、思わず、ぞっと後ろを振り返りました」
 古書店の本は、人の顔が見えないからいい、という意味は、そういうことだったのである。読書に何らの制約も受けない。そこが気楽だ、というのである。



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『文庫 本と暮らせば』 著者 出久根達郎
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2018年10月25日 第261号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.『本の虫の本』 林哲夫
2.『書皮報』 中西晴代

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

『本の虫の本』

                         林哲夫

紙魚(しみ)をご存知でしょうか? 古書通のみなさんに対して今
さらこんな質問を発するのもおこがましいかもしれません。おそら
くどなたも古書の隙間からスルスルッとはい出して来る灰色の小さ
な虫に遭遇されたことがあるでしょう。本書で田中美穂(倉敷の古
書店・蟲文庫の主)は次のように説明しておられます。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4229

『本の虫の本』
林 哲夫 著 / 能邨 陽子 著 / 荻原 魚雷 著 / 田中 美穂 著 /
岡崎 武志 著
創元社 定価:2,484円  好評発売中
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3894

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

書皮報 第50号

                        中西晴代

「書皮報」は、<本が好き、本屋が好き、本屋のカバーも好き>の
書皮友好協会の会報です。1983年の「本の雑誌」(本の雑誌社)に、
「本屋のカバーを集めています。交換しませんか」という投稿が載っ
て、それを見たカバーにこだわる人、集めている人、集めていないけ
ど何となく面白そう、という人たちが集まって、本屋のカバーを『書
皮』と名付けて、書皮友好協会ができた。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4238

書皮友好協会
http://bcover.la.coocan.jp/

━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━

『古本的思考 講演敗者学』 山口昌男 著
晶文社 定価:本体2700円+税 好評発売中!
https://www.shobunsha.co.jp/?p=4847

『やちまたの人 編集工房ノア著者追悼追悼記続』涸沢純平 著
編集工房ノア 定価2000円+税  好評発売中!
〒531-0071 大阪府大阪市北区中津3-17-5
TEL 06-6373-3641
FAX 06-6373-3642

『書店経営指標2018年版』 日本出版販売株式会社
B5判52頁 価格 :本体1,500円+税

『出版物販売額の実態2018』
B5判46頁 価格 :本体1,400円+税
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━━━━━━【「古典籍展観大入札会」のお知らせ】━━━━━━

古典籍展観大入札会では全国の和本を扱う古書業者や、収集家、
名家から出していただいた名品が多数出陳され、お客様にお見せし
ます(展観)。そしてお客様の指し値をもとに大入札会(オークシ
ョン)がおこなわれます。主に扱われるものは和本(版本、写本)、
古筆、古文書、古地図、錦絵、中国朝鮮本等です。

平成30年度古典籍展観大入札会

展観(一般公開)
2018年11月16日(金) 10:00~18:00
2018年11月17日(土) 10:00~16:30

会場:東京古書会館
地図:http://www.kosho.ne.jp/~kotenkai/images/map_big.gif

入札会(全古書連加盟店のみ)
2018年11月18日(日)・19日(月)

展観日には、一般の皆様に出品の全点をお見せします。
入札は皆様のご注文に応じ、古書店業者が代行します。

詳細は東京古典会のホームページ
http://www.koten-kai.jp/catalog/information.php?siID=23

をご覧ください。

東京古典会

━━━━━━━━【第59回東京名物神田古本まつり】━━━━━━

◆青空古本市
年に一度、100万冊の大バーゲン!
靖国通りの歩道に、書店と書棚に囲まれた約500mの「本の回廊」が
出現!

[日 時] 10月26日(金)~11月4日(日)
10:00~19:00(最終日~17:00)
[会 場] 神田神保町古書店街
(靖国通り沿い・神田神保町交差点)

○特選古書即売展
 神保町の有力古書店有志による、展示即売会。
 [日 時] 10月26日(金)~10月28日(日)
10:00~18:00(最終日~17:00)
 [会 場] 東京古書会館 地下ホール
  古典籍から肉筆資料、近代初版本まで普段店頭では見られない
内外の貴重書籍を集めたイベントです。お宝探しはこちらから!
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4220

他にもイベント盛りだくさん!
詳しくはホームページをご覧ください。
  http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

10月~11月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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 【バックナンバーコーナー】
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 次回は2018年11月中旬頃発行です。お楽しみに!
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*☆ 本を売るときは、全古書連加盟の全国の古書店に ☆*
全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,200店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその261 2018.10.25

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:二見彰
編集長:藤原栄志郎

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「神田古本まつり特選古書即売展」のお知らせ

「神田古本まつり特選古書即売展」のお知らせ

平成30年度神田古本まつりの一環として、神田古書店連盟協賛「神田古本まつり特選古書即売展」が来たる10月26・27・28日の3日間 東京古書会館地下1階で開催されます。(午前10時~午後6時 最終日午後5時閉会)

和洋の古典籍・古地図・歴史学、民俗学等の学術書・近現代日本文学の初版本や草稿・映画・美術・趣味など個性あふれる14店が出店いたしますので、是非ご来場お願い申し上げます。

今回も昨年同様、会場・東京古書会館2階情報コーナーにて26・27・28日の3日間「希少書籍の展示会」を行います。
また期間内の会場決済に限り、総額1万円以上の場合はクレッジト決済がご利用になれます。

会期内、会場で5千円以上お買い上げのお客様には
送料無料券をご提供いたします。

目録ご希望の方は切手500円同封の上
101-0051 千代田区神田神保町1-1 慶文堂書店
までお申し込みください。
tokusen

kaijyo
去年の東京古書会館2階情報コーナーにて「希少書籍の展示会」風景

Copyright (c) 2016 東京都古書籍商業協同組合

shohi

「書皮報50号」

「書皮報50号」

中西晴代

 「書皮報」は、<本が好き、本屋が好き、本屋のカバーも好き>の書皮友好協会の会報です。1983年の「本の雑誌」(本の雑誌社)に、「本屋のカバーを集めています。交換しませんか」という投稿が載って、それを見たカバーにこだわる人、集めている人、集めていないけど何となく面白そう、という人たちが集まって、本屋のカバーを『書皮』と名付けて、書皮友好協会ができた。日本の書店では、本を買うと無料でカバーを掛けてくれる。本はどこで買っても、同じ値段で同じ商品だ。それなら、気に入ったカバーをかけてくれる書店で本を買いたい。互いの連絡手段が、手紙か固定電話の頃のこと。近況や、入手した書皮、訪ねた書店、旅の報告など、手書きで書いた原稿をまとめて会報にした。

 会員同士の情報交換で、日本各地の書店に様々な書皮があることを知って、素晴らしい書皮を讃えようということになった。そして毎年1回、会の中で人気投票をして、「書皮大賞、地方賞、特別賞」を決めて、賞状を持って書店を訪ねて、ご店主から聞いた書皮についての話を会報で紹介する、を30回続けた。会員たちの関心の的は、読んだ本より、新しくできた書店のことだ。どんな雰囲気と品揃えか、どんな書皮を使っているか?で、書皮は会員たちが集まる口実かもしれない。
 会ができて35年という区切りの今年、会報は50号になった。さらに今年は13年ぶりに2冊目の「カバー、おかけしますか?2」(出版ニュース社)が出版されて、6月に東京古書会館で2度めのカバー展を開催するという、めでたい出来事が重なって、50号はそれらの報告でいつもより厚い104ページになった。

 「カバー、おかけしますか?2」では、私のコレクションの中から、絵柄でジャンル分けした248枚の書皮を紹介。東京古書会館 2階でのカバー展(6月20日~23日)では、本に入らなかった<食べ物/元号/コンビニ/作家の似顔絵>などを加えた、32のジャンルに分けて書皮を展示して、韓国やアメリカ、中国で入手した書皮も入れた。順路の最初は、会場がある神保町に敬意を表して、<神保町の新刊書店/古書店>から。ガラスケースのほかに、会場の壁2面に書皮を貼りに貼って・・・その数567枚。いくつかのジャンルが部屋の中に入りきらなくて、外に置いてあった移動式パーティションへと続いた。

 絵画作品展さながらの会場は、さっと見て通り過ぎてしまいがちだけれど、それではもったいない。以前よく見かけた新潮社の横向きひょうたん柄はマチスの作品だとか、絵の作者は誰もが知る著名人(伊丹十三、水木しげる、手塚治虫・・・)だとか、単行本用の大判書皮には絵の隅にオオグソクムシが増えたとか・・・蒐めているから知っていることがある。そんな”実は・・・”を紹介するギャラリートークを、会期中に5回行った。

 13年前の東京古書会館でのカバー展との違いは、スマホ片手の若い世代が、気に入った書皮を撮影して、その場でSNSに上げていたことだ。書店のレジでカバーいりませんと言う人が多い一方で、日本だけにある書店カバーの文化が、若い世代にカワイイものとして受け継がれていくとしたら、喜ばしいことだ。

 4日間だけ存在した、部屋の中すべてが「カバー、おかけしますか?」の書店カバーという、夢のような空間だった。会場で書いていただいたアンケート用紙には、「書店カバーにこんなに種類があるとは! 絶景だ。自分の思い出と重なる。本を日焼けや汚れから守ってくれる大切なもの。図書館のカバーがあるとは」等々。見慣れすぎて存在感の薄い書店カバーも、500枚以上並べばオーラを放つというもので、何人ものお客さんから「圧倒された」の声を聞いた。わざわざ足を運んでくださった皆さんに、楽しく驚いていただけたなら幸いだ。

 「書皮報」50号は、そんなこんなの4日間のことを、思い出せる限り書いた記録集でもある。



shohi
書皮友好協会
http://bcover.la.coocan.jp/

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honnomusi

本の虫の本

本の虫の本

林哲夫

 紙魚(しみ)をご存知でしょうか? 古書通のみなさんに対して今さらこんな質問を発するのもおこがましいかもしれません。おそらくどなたも古書の隙間からスルスルッとはい出して来る灰色の小さな虫に遭遇されたことがあるでしょう。本書で田中美穂(倉敷の古書店・蟲文庫の主)は次のように説明しておられます。

「フナムシを小さくしたような、銀色のあれ。シミ目シミ科の昆虫で英名はsilverfish。寿命は七、八年と思ったより長い」「その名前からして、いかにも本の天敵のようであるけれど、しかし、活字の上にうねうねとした喰い跡を残したり、穴を開けたりするのはシバンムシという茶色くてころっとした甲虫の仕業なのだ」。

 なるほど、紙魚は本を食い荒らすわけではなかったんですね、安心しました。蟲文庫さんによりますと、鹿児島の大隅諸島から届いた古書に住みついていたヤマトシミは、ふだん見かけるものよりも、ひとまわり以上も大きく、かなり黒っぽかったそうです。どちらかと言えば南方系の生き物だそうで、関西の方で幅を利かせているらしいのです。もし万一「糸魚川ー静岡構造線」以東の方で紙魚を知らないとおっしゃる方がいらしても悲観(?)するにはあたらないのかもしれません。

 本の間をウロチョロしながら本とともに暮し、本をなめるように生活している、まるで紙魚のような人たちのことを「本の虫」と申します。そんな本の虫五匹……古本界ではもうおなじみのオカザキフルホンコゾウムシ(岡崎武志)、オギハラフルホングラシムシ(荻原魚雷)、理科系女子タナカコケカメムシブンコ(田中美穂)に加えて、新刊書店のおもしろ話を数々披露してくれるノムラユニークホンヤムシ(能邨陽子、京都・恵文社一乗寺店勤務)、そして私ハヤシウンチククサイムシ(林哲夫)……が集りまして文字通り『本の虫の本』をまとめました。

 本と本をとりまく世界について、五匹がそれぞれ分担したテーマを、短いエッセイとして執筆しています。見出しは155。用語集としての正確さも心がけながら、読んで楽しいように編集されています。巻中に挿入された赤井稚佳のカラーイラストも本好きならではのデフォルメが気持いいのです。どのページを開いても何かしらヒントになる、そう、本が読みたくなる、本屋・古本屋へ行きたくなる、そんな本に仕上がりました。どうぞ一度、立ち読みしてみてください、「座り読み」(ノムラムシ担当)でもけっこうです。

蛇足ながら、執筆者全員、糸魚川ー静岡構造線以西の生まれです。



honnomusi
『本の虫の本』
林 哲夫 著 / 能邨 陽子 著 / 荻原 魚雷 著 / 田中 美穂 著 /
岡崎 武志 著
創元社 定価:2,484円  好評発売中
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3894

Copyright (c) 2018 東京都古書籍商業協同組合

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2018年10月10日 第260号

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 。*..*.:☆.:*・日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
 古書市&古本まつり 第68号
      。.☆.:* 通巻260・10月10日号 *:.☆. 。
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メールマガジンは、毎月2回(10日号と25日号)配信しています。

初旬に(10日前後)全国で開催されている古本展示即売会など、
イベント情報をお送りします。お近くで開催される際は、ぜひ
お出掛け下さい。
なお、1月から「シリーズ古書の世界」を連載しております。

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━━━━━━━━━【シリーズ古書の世界 第11回】━━━━━━━

本と暮らす

                    出久根達郎(芳雅堂)

数年前、『本と暮らせば』という本を書いた(今夏、草思社文庫で刊)。
むろん、井上ひさしの名作『父と暮らせば』の模倣タイトルである。
下手なもじりに及んだのは、昨今、家の中から本が消え、本と暮らし
ていない人が大半だからである。
 本と暮らす生活がどのようなものか、まじめに考察するつもりだ
ったが、よくよく考えてみると、私の本を読むような人はすでに実
践しているわけで、何も改めて私が説くまでもない。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4200

『文庫 本と暮らせば』 著者 出久根達郎
(草思社文庫) 定価:886円 (本体 820円) 好評発売中!
http://www.bunsobunko.net/soshisha/detail/978-4-7942-2347-0.jsp

━━━━━【10月10日~11月15日までの全国即売展情報】━━━━━

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

第18回 四天王寺 秋の大古本祭り(大阪府)

期間:2018/10/05~2018/10/10
場所:四天王寺 大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
URL:http://osaka-koshoken.com/

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第49回 鶴屋古書籍販売会(熊本県)

期間:2018/10/10~2018/10/15
場所:鶴屋百貨店 本館6階催事場 
熊本市中央区手取本町6番1号

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BOOK & A(ブック&エー)

期間:2018/10/11~2018/10/14
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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城南古書展

期間:2018/10/12~2018/10/13
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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有隣堂イセザキ本店・古書ワゴンセール(神奈川県)

期間:2018/10/13~2018/11/04
場所:有隣堂伊勢佐木町本店
   横浜市中区伊勢佐木町1-4-1

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ぐろりや会

期間:2018/10/19~2018/10/20
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://www.gloriakai.jp/

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本の散歩展

期間:2018/10/19~2018/10/20
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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秋の古本掘り出し市(岡山県)

期間:2018/10/24~2018/10/29
場所:岡山シンフォニービル1F 自由空間ガレリア
   岡山県岡山市北区表町1-5-1

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2018/10/25~2018/10/28
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分 マツモトキヨシ前
URL:https://twitter.com/urawajuku?lang=ja

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ア・モール古本市(旭川市)

期間:2018/10/25~2018/10/30
場所:コープさっぽろ ア・モール店 1階催事場
北海道旭川市豊岡3条2丁目

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神田古本まつり特選古書即売展

期間:2018/10/26~2018/10/28
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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フィールズ南柏の古本市(千葉県)

期間:2018/10/26~2018/11/08
場所:フィールズ南柏2F 千葉県柏市南柏中央6-7

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オールデイズクラブ古書即売会(愛知県)

期間:2018/10/26~2018/10/28
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12 

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第59回 東京名物 神田古本まつり(青空古本市)

期間:2018/10/26~2018/11/04
場所:神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神保町交差点ほか)

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好書会

期間:2018/10/27~2018/10/28
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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第13回 にしお本まつり(愛知県)

期間:2018/10/27~2018/10/28
場所:愛知県西尾市立図書館/西尾市岩瀬文庫
   愛知県西尾市亀沢町480

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明治維新150年カウントダウン 維新ふるさと館古書店(鹿児島県)

期間:2018/10/27~2018/11/04
場所:鹿児島市維新ふるさと館受付前ロビー(入場無料 館内見学は有料) 
   鹿児島市加治屋町23番1号(西郷隆盛生誕地隣)

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第20回 図書館総合展古書即売会(神奈川県)

期間:2018/10/30~2018/11/01
場所:パシフィコ横浜 展示ホールD
   横浜市西区みなとみらい1-1-1
URL:http://www.libraryfair.jp/

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第42回 秋の古本まつり-古本供養と青空古本市-(京都府)

期間:2018/10/31~2018/11/04
場所:大本山百万遍知恩寺境内 
京都府京都市左京区田中門前町103
URL:http://koshoken.seesaa.net/

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東京愛書会

期間:2018/11/02~2018/11/03
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 
URL:http://aisyokai.blog.fc2.com/

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古書愛好会

期間:2018/11/03~2018/11/04
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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蓬左文庫古書市

期間:2018/11/03~2018/11/11
場所:徳川園 蓬左文庫エントランスホール(講座室) 
名古屋市東区徳川町1001

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洋書まつり

期間:2018/11/09~2018/11/10
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://blog.livedoor.jp/yoshomatsuri/

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好書会

期間:2018/11/10~2018/11/11
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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新橋古本まつり

期間:2018/11/12~2018/11/17
場所:新橋駅前SL広場

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早稲田青空古本まつり

期間:2018/11/12~2018/11/17
場所:早稲田大学十号館前(大隈重信公銅像そば) 
新宿区西早稲田1-6-1

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浦和宿古本いち-埼玉県民の日(14日)臨時即売展- (埼玉県)

期間:2018/11/14~2018/11/18
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分 マツモトキヨシ前
URL:https://twitter.com/urawajuku?lang=ja

━━━━━━━━━━【映画公開のお知らせ】━━━━━━━━━

映画
『ビブリア古書堂の事件手帖』

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂。その店主である篠川栞子
(しのかわ しおりこ)が古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明
かしていく国民的大ベストセラー、三上延・著「ビブリア古書堂
の事件手帖」シリーズ。
その実写映画化となる『ビブリア古書堂の事件手帖』が11月1日(木)
に公開となります。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4209

原作:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』
(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊) 
出演:黒木華 野村周平/成田凌/夏帆 東出昌大
監督:三島有紀子 脚本:渡部亮平、松井香奈 
(C) 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会  
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA
主題歌:サザンオールスターズ「北鎌倉の思い出」
(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)

ホームページ
https://biblia-movie.jp/

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次回メールマガジンは10月下旬に発行です。

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日本の古本屋メールマガジンその260 2018.10.10

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:二見彰

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