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血液型120年 - 血液、循環器、医療、健康
特集326 血液型120年 - 血液、循環器、医療、健康(2021年11月18日〜2021年12月3日 ホーム掲載)
1901年11月14日、カール・ラントシュタイナーがABO式血液型を発表。いわゆる血液型占いは、日本独自の占いで、科学的な根拠は全く無いとされる。日本で「血液型と気質」の研究が始めたのは、東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)教授であった教育学者古川竹二とのこと。1927(昭和2)年「心理学研究」に「血液型による気質の研究」を発表。1932(昭和7)年に「血液型と気質」を出版。この古川学説に影響を受けた能見正比古が、1971(昭和46)年から「血液型でわかる相性」などの著作を出版。血液型性格分類が広く知られることとなる。心理学的には、2021(令和3)年にヒューマンサイエンスABOセンターの金澤正由樹氏が、60万人以上のデータに基づき、血液型と性格の関連性を実証したと発表。被験者に血液型の特性とされる質問に対し、どの型でも「当てはまる」という回答が、他の型より大きくなっていて、能見の研究とほぼ一致したとのこと。ちなみに一般的な分かれ方で多く見られるのは、A型は几帳面、計画的、優しい、B型は積極的、自己主張が強い、気分屋、AB型は天才肌、常識にとらわれにくい、ミステリアス、O型はおおらか、大雑把、お人よしとのこと、果たしてどれだけ当てはまっているだろうか。
書籍一覧
内科必携 理學診斷法 6 巻
(米利堅紐育ルーミス撰著 福山/小林義直譯 )
津軽地方の血液型 津軽地方人の血清人類学的研究
(松本明)
病學通論 三巻 合本 適塾塾生小林文叔舊藏本
(緒方洪庵譯本)
刑法における生命の保護 脳死・尊厳死・臓器移植・胎児の傷害
( 斉藤誠二 著)