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横溝正史生誕120年 - ミステリ、探偵小説
特集352 横溝正史生誕120年 - ミステリ、探偵小説(2022年6月2日〜2022年6月20日 ホーム掲載)
1902(明治35)年5月24日、横溝正史生誕。1921(大正10)年、雑誌「新青年」の懸賞に応募した「恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)」が入選作となる。1948(昭和23)年、金田一耕助が初登場する「本陣殺人事件」により第1回探偵作家クラブ賞を受賞。人気が高まり一時は4誌同時連載を抱えるほど売れていたが、60年代に入り、松本清張などによる社会派ミステリーが台頭すると執筆量は減り、64(昭和39)年に「蝙蝠男」を発表後、探偵小説の執筆を停止してしまう。70年代半ば、日本映画界が低迷するなか、角川春樹は映画製作に乗り出し、その第1作が76(昭和51)年秋公開の「犬神家の一族」である。このヒットで、推理小説ファン以外にも広く知られるようになる。作品のほとんどを文庫化した角川書店はブームに満足せず、さらなる発展を目指し、70歳を越した横溝もその要請に応えて驚異的な仕事量をこなしていたとされる。当初ペンネームは本名の「まさし」であったが、作家仲間に「よこせい」と呼ばれているうち、「せいし」をそのまま使うようになったとのこと。
書籍一覧
乱歩傑作選集 全12冊 (「1 黄金仮面」「2 蜘蛛男」「3 白髪鬼」…)
(江戸川乱歩)
奇譚 限定250部の内,148番 通信付
(江戸川乱歩 翻刻:中相作)
探偵王 昭和26年6月号 表紙画・小松崎茂
(岡田鯱彦「ヴィナスの眼」14頁読切、横溝正史、小松崎茂、江戸川乱歩・原作、風谷逸、平田英三、山村正夫、春山ひかる、真鍋元之、瀬戸口寅雄、小西茂木、戸伏太兵、高野三郎、梶野悳三、陣出達朗、朝島雨之助、東村尚治、岩谷修)