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特集511 電話150年 - コミュニケーションの発展(2026年5月13日〜2026年5月26日 ホーム掲載)

1876(明治9)年3月10日、アレクサンダー・グラハム・ベルが世界で初めて、電話機による音声の送信に成功。日本では翌年の1877(明治10)年に実用化。1890(明治23)年に東京・横浜間で電話交換サービスが開始。当時は交換台に相手先を告げ「電話交換手」が手作業でプラグを差し替えて回線を接続しており、主に若い未婚の女性によるこの職業は「電話の華」とも称されていた。戦後の1950(昭和25)-80(昭和55)年代に普及率が1%程度からほぼ全世帯になった。日常生活の必需品となり、映画やドラマでも電話のシーンが定番となる。1963(昭和38)年公開、黒澤明監督「天国と地獄」では、普及率が低い時代に、新たな営利誘拐の手段として描かれ、犯人が公衆電話ボックスから家族の邸宅へ身代金を要求したり、重要な場面で数多く登場する。刑事ドラマでは、誘拐事件が発生すると、電話局の交換機室へ急行。当時はアナログ回線のため、犯人から電話がかかって来ると、場所を特定するため、機械の作動音とともに複雑な配線を必死に辿り、犯人を引き止めるための心理戦の描写が思い出される。現代ポップカルチャーにおいても、藤本タツキ作「チェンソーマン」では、主人公のデンジと少女レゼが雨の降る中、電話ボックスの中で密着して雨宿りをするシーンが登場し、電話ボックスという「密室」が持つ独特の情緒や孤独感を表していて、今ではあまり見かけなくなったシチュエーションが印象的だ。

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