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特集515 アントニ・ガウディ没後100年 - 建築・装飾の美(2026年6月9日〜2026年6月24日 ホーム掲載)

1926(昭和元)年6月10日、アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí i Cornet)没。スペインカタルーニャ出身の建築家。バルセロナの路上で路面電車にはねられ、その生涯を閉じた。ガウディの意志を受け継ぎ、未完の聖堂に命を吹き込み続けている日本人彫刻家・外尾悦郎(そとおえつろう)氏は、1978(昭和53)年、まだサグラダ・ファミリアの完成への道筋が全く見えていなかった時代に、単身バルセロナへと渡った。石を彫る技術と誠実さで信頼を得ていき、後に「生誕の門」の主任彫刻家に就任。外尾氏は「ガウディが見たものを見ようとしなければ、ガウディの遺志は継げない」と語り、単に形を模倣するのではなく、ガウディの「思想の根源」へと深く潜り込むことで、聖堂に魂を宿らせた。最近のAIやIT技術の進歩により「いつ終わるか分からない」プロジェクトの代名詞だったサグラダ・ファミリアは、ガウディが遺した複雑な設計思想や、内戦でバラバラに砕けた立体模型の破片をAIが高度に解析・復元し、3Dプリンターを用いたシミュレーションを行うことで、設計と構造計算のスピードが劇的に向上した。外尾氏をはじめとする職人たちが長年培ってきた「石の声を聴く」伝統的な彫刻技術と、最先端のデジタル技術が組み合わさったことで、没後100年の節目に聖堂の主要な塔が完成を迎えるという、歴史的な目処が立ったのである。

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