『貨幣論』 仏語訳 1864年 パリ刊 / Wolowski, M. L., Traictie de la Premiere Invention des Monnoies de Nicole Oresme et Traite de la Monnoie de Copernic. Paris, Guillaumin, 1864
¥205,942
極東書店
コペルニクス、1864
8vo, lxxi, cxxxix, 83, [1] pp, contemporary full vellum, spine with decorative lettering, marbled endpapers. Einaudi 4141, Menger c. 686 一般的には地動説を確立した天文学者として知られるコペルニクス。実際には医者、法律家、都市参事会員、地理学者、数学者、行政官、代議員、経済学者など活動は多岐にわたっています。 コペルニクスによる『貨幣論』は行政官、代議員、経済学者としての活動を示すものといえます。「悪貨は良貨を駆逐する」というグレシャムの法則と同様の法則を打ち立て、コペルニクスが当時活動していた王領プロイセン地域(現在のポーランドのグダンスクを中心とするポモージェ県あたり)の通貨政策・改革のために議会代議員として提案したものでした。 『貨幣論』は当初はラテン語、次いでドイツ語でも起草されました。本書は19世紀のポーランド独立運動にも関り、フランスに亡命・帰化したフランス学士会員ウォロフスキーによるフランス語訳です。発行時期から考えて、ポーランドナショナリズムにおいて武装蜂起路線を否定して、公法的な社会・経済・文化活動を通してポーランド社会の発展を「有機的労働」の潮流を感じさせる一冊です。