これが映画だ 夢の工場 著者 イリヤ・エレンブルグ岩崎昶 訳
出版社 往来社
刊行年 昭8年初版
ページ数 352pp
サイズ B6
ユダヤ人技師の子としてロシア帝国時代のウクライナのキエフで生まれた。モスクワの第1中学に入学するが、1906年に15歳でボリシェヴィキの地下運動に参加し、中学から放校処分を受ける。1909年にフランスに亡命して神秘主義・耽美主義の影響を受ける。1917年の革命に際して帰国し、各地を放浪ののち演劇の仕事や文学の講義をしていたが、1921年に芸術派遣員として国外に去り、作品を書いてソ連邦の出版物に掲載しはじめた。
大祖国戦争においては対独宣伝活動の一端を担い、赤軍に従軍した。これについては回想録に詳しい。1941年の長編『パリ陥落』(Падение Парижа)と1947年の対独協力者アンドレイ・ウラソフ将軍を題材とした大作『嵐』(Буря)はいずれもスターリン賞を受けた。世界平和のために活動し、スターリン平和賞も受けている。
1967年、前立腺と膀胱の癌により死去。モスクワのノヴォデヴィチ女子修道院の墓地に埋葬されている。墓石には友人であったパブロ・ピカソによる肖像画の複製が刻まれている。