織りながら 麻田光子著 麻田光子直筆サイン入り 2017年初版 oyadica発行
四六判 頁数184頁
麻田光子(あさだてるこ) ― 民芸をルーツにもち、染めから織りまでを一貫して、洗練された紬を織る。倉敷民芸館付属工芸研究所で染色と手織りの指導を受け、50年近くに渡り 染織の仕事に携わってきました。自身の仕事を「産業革命以前のもの」と語る通り、染めから織りまでを一貫して一人でこなします。 染めには櫻、山栗、藍、よもぎ、梅、薔薇、茜、山吹といった様々な植物染料を使い、自然の持つ 様々な色合いを引き出します。織りには、手織りの機械で、「10㎝進むのに250本以上の糸が必 要」という手間を掛けます。そうして丁寧に織り込まれた紬の布は、温かみの中に気品を醸す、 美しいものです。 紬は、手撚りした糸の太さに均一を求めないため独特の風合いがあり、しかも丈夫な為、古くから 日本人に愛されてきました。