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メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2006

日本の古本屋メールマガジン  その39 5月2日号

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    。.☆.:*  その39・5月2日号  *:.☆. 。
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このメールは日本の古本屋会員の方で、メールマガジンの配信を
希望された方にお送りしています。
ご不要な方の解除方法はメール下部にございます。
【日本の古本屋】は全国730書店参加、データ442万点掲載
の古書籍データベースです。

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◆INDEX◆
1.現代古本屋の研究 連載1「理想の立地とディスプレイ」
2.「古本屋が書いた本」展目録
3.日本の古本屋即売展情報

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■お知らせ■

 この企画「現代古本屋の研究」は、古書と読者をつなぐ情報誌の
日本古書通信社が「今後の古本屋の在るべき姿を模索するために、
4つのテーマを決めて、全国の古書店主たちから、そのお考えを聞
く」ことを目的に同誌に掲載されました。
 その考えに共鳴して、全国の組合員の古書店主達が、お忙しい中
ご自分の経験をもとに、渾身の原稿を寄せて下さいました。
 今回のテーマは、「理想の立地とディスプレイ」で、10人の古
書店主の文章です。ぜひ、ご一読下さい。次号は6月上旬予定です。

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◇◆◇原点に帰る懐かしい古本屋 
                浜松・時代舎 田村和典◇◆◇

 この15年で地方の古本屋の風景は変わった。「まだこんな店が
残っていたのですね」客からこんな声をかけられる事がふえた。先
日、地元のミニコミ誌「浜松百撰」から懐かしい店の特集で取材を
受けた。刷り上がってきた雑誌を見ると、特集は消えゆく職業とな
っていた。店売りにこだわって30年、昔ながらの古本屋が、珍し
がられる時代になった。それでも、客から一日中いたいとか、ここ
に来るとホッとすると言われると、嬉しい。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=871

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◇◆◇現代古本屋考 
              吉祥寺・よみた屋 澄田喜広◇◆◇

 商店のはずれ、ほとんど住宅地に半分入り込むようにして営業し
ている古本屋がよくある。こんなところで経営が成り立つのだろう
かと思ったことはないだろうか。古本屋も物販の一種、他の小売店
と同じで、人通りの多いところで、営業するに越したことはない。
しかし、どんな商売でも可能なところは家賃も高い。高い家賃を支
払えるほどの売れ筋品をコンスタントに仕入れるのは大変むずかし
いし、古本屋の品物は一点限りだから、売れた分だけ同じものを仕
入れられる商売と同じような意味で回転率を上げることもできない。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=873

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◇◆◇店売り主体を選んだ側から 
               川崎・近代書房 山本豊彦◇◆◇

 二月某日の市場の日、同業4人での昼食の折りに、ネット販売も
古書展等の外売もせずに、店売りだけで生計を立てている店の割合
という話題になった時、ネット、外売も併用している麒麟堂さんと
なぎさ書房さんが口を揃えて「1割あるかないかでしょう」という
ご意見でした。私(52才)と同年の長倉屋書店さんは共にネット、
外売はせず、支店1軒を持ちそれぞれ4人の従業員に助けられて夫
婦で働き家族5人の生計を立てている似た者同志。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=875

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◇◆◇ゆっくり時が流れる店 
                目黒・流浪堂 二見 彰◇◆◇

 店探しをしている時、僕の頭にあったのは、「多数ある立地条件
をあれこれ考えるより、その場所を自分は好きか、その場所に自分
は愛着が持てるか。」と言うことであった。計算や計画をすること
が苦手で合理的に物事を考えられない僕は、観念的に物事を進める
しかなく、「たとえその場所が好条件の立地であっても、そこに愛
情がなければどんな商売をやってもダメだ。一度惚れたらその場所
と心中するぐらいの覚悟がなきゃな。」と考えていた。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=877

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◇◆◇ターゲットは古本屋を知らない本好き 
              八重洲・金井書店 花井敏夫◇◆◇

 新刊書店を利用する読者の内、古書店を利用する読者はどの位い
るのでしょうか?調査資料がないので誰も予想しかできないと思い
ますが、私は一割、無理矢理大きく見積もっても三割でしょうか。
新古書店の利用者はもう少し上回ることでしょう。逆に、古書店し
か利用しない読者はまずいらっしゃらないと想像します。つまり、
開拓の余地は充分にあると思います。金井書店が八重洲地下街に出
店した動機は、「人の集まるところでは商いが成立する」事でした。
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◇◆◇渋谷繁華街で再生・フライングブックス 
              渋谷・古書サンエー 山路茂◇◆◇

 戦後昭和22年に渋谷で創業、昭和47年渋谷古書センターを創
立、平成15年には、長男(三代目)がフライングブックス(ブッ
ク・カフェ&イベントスペース)を仲間の協力を得て、手づくりで
改装開店した。以上が当店の60年間の簡単なながれである。フラ
イングブックス誕生は店の売り上げ低迷や人材の老齢化等の理由に
加え、数年前から長男の計画を聞かされていた。折りしもセンター
最後のテナント古書店ふづき書店さんが退店を申し入れてきたので、
スムーズに実現に到った。不景気が思い切らせたとも言える。
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◇◆◇背水の陣の心構え 
               神田・虔十書林 多田一久◇◆◇

 二十七才で埼玉のかすみ書房に入り、六年ほど修行したが、その
間何軒もの支店の立ち上げに関わってきた。もう二十年前の話であ
る。立ち上げ後の売上はほぼ予想通りであった。客としての対象が
小中学生や高校生だから、立地条件はやはり学校の近辺、そして駅
の近くであった。三十四才で東京板橋区の蓮根で独立開店した時、
余りの条件の悪さに友人や同僚は開店に反対したものであった。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=883

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◇◆◇明るく開放的で清潔に 
              神田・かげろう文庫 佐藤龍◇◆◇

 私が独立開業を計画していた際、営業形態を店舗中心で行うと決
定して後、都内の相当数の店舗物件を探しました。事務所での目録
販売等ではなく店舗での売上を頼りにする訳ですから、当然その立
地条件が最重要と考えて物件を探しました。私の店舗探しの条件は
1階であること。交通機関の利便性が良く、人通りが多くて、かつ
それほど喧噪では無く、周辺の雰囲気共に良好である事。店頭での
買取が少しでも見込める所。出来る限り賃貸料が安い事。
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◇◆◇「立地条件」と言うよりも 
               神田・@ワンダー 鈴木宏◇◆◇

 すでに「立地条件」は古本屋にとってさほど重要ではなくなった
と考えています。無論、人の濃いエリアに立地すべき事は言うまで
もありません。また神田神保町や中野ブロードウェイなどの特徴の
あるエリアも重要な立地ではあると思います。しかし「ネット販売」
がここまで行き渡った今、「仕入れと基本売り上げ」の確保ができ
るならば「店舗」の立地は決定的な意味を持たなくなったのではな
いでしょうか。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=888

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◇◆◇小さな古書店と大きな古書店 
            郡山・古書てんとうふ 熊谷鶴三◇◆◇

 このようなお題を頂戴してから、冷静沈着に過去二十一年間の当
店の歩を振り返る事が出来ました。当初、この忙しさでは文章など
書ける暇が無いのではないかと思っておりました。現に昭和59年
にオープン致しました駅前店の移転がこの3月3日に終了・開店と
めまぐるしい日々を送っていました。年の割には体のリバウンドも
無くお陰様で「これからの古書店」の布石になってくれるのではな
いかと自画自賛しております。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=890

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■「古本屋が書いた本」展目録■

2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて
行われました「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行
いたしました。

http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm

B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。

まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料
210円合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、
氏名、電話番号を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。

101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部 

まで。

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■日本の古本屋 即売展情報■

5月~6月の即売展情報

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

新宿展の日程が変更になっております。
最新情報をご確認下さい。

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日本の古本屋バックナンバーは以下のURLからご覧いただけます。
見逃したメールマガジンはここからチェック!
【バックナンバーコーナー】

http://www.kosho.ne.jp/melma/

次回は2006年5月下旬頃発行です。
お楽しみに!

: ゜・☆ * ゜本を売るときは、全古書連加盟の古書店で ゜* ☆・゜:
     全古書連は全国古書籍商組合連合会の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその39 2006.5.2

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/
【発行者】
    広報部:中野照司 藤原栄志郎
    事業部:田中隆志
    TKI:岩森正文

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