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メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2006

日本の古本屋メールマガジン その44 7月26日号

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     。.☆.:* その44・7月26日号 *:.☆. 。
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◆INDEX◆
1.自著を語るその18・『書斎一期一会』 
2.「古本屋が書いた本」展目録
3.日本の古本屋即売展情報

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「自著を語る」コーナー、今回は内澤旬子氏に「センセイの書斎」
(幻戯書房 http://www.genkishobou.com/ )
について語って頂きました。

■書斎一期一会■

 私の仕事場は住居を兼ねているのだが、住人である私ともう一人
以外、猫一匹も入る余地が無い。本がホコリとともに積み上がって
いるのだ。肝心なときに目当ての本が見つからないこともしょっち
ゅう。
 そういう私が書斎の本を上梓するとは、まったくもって恐れ多い
話である。
『センセイの書斎 イラストルポ本のある仕事場』(幻戯書房)は、
自分の書斎で築き上げた書斎論なんてものはまるでなくて、本を沢
山使いこなす先生方三十一人(書店と図書館含む)の書斎にずかずか
と踏み込んで、くまなく測量し、すみずみまでほじくりかえし、思
い入れある本を眺めて脂下がる(失礼!)姿まで描きつけ、書斎の奥
義を探り出させていただいたものである。
 
 こんなつもりじゃなかった!と内心舌打ちされた先生もいらした
かもしれない。しかしとにかくご自分の書斎を公開することを快諾
してくださり、長時間の取材に応じてくださった先生方には感謝し
てもしきれない。そして見せていただいておいて変だが本当によく
見せる気になって下ったものだと、今更ながらに思う。
 実は書斎取材をお願いした先生方のすべてが取材を受けてくださ
ったわけではない。断られることのほうが多かったくらいなのだ。
理由は大きく分けると二つあった。一つは体調を崩している、かた
ずける暇が無いなどなど、「ちゃんとした書斎」ならば見せてもい
いかもと思いながら、なんらかの理由で書斎がご本人の理想から程
遠い姿になっているから。この場合には、事務所の移転や改装、引
越しなどの理由で、たまたま書棚の整理がついたときにうまく当た
れば、書斎を見せていただける可能性がある。
 
 二つ目は、書斎は他人に見せるものではないという主義だから。
この理由を覆すのはかなり難しい。「見せるものではない」という
言葉には、「蔵書を自慢しているように思われたくない」という謙
遜の気持ちがあるようだ。
 買った本を並べることには、単に仕事道具や好きなものを並べる
だけでない意味が出てしまうのだ。依頼を出した方はみなさん素晴
らしい業績を積み上げていらっしゃる一流の仕事人なのだから、蔵
書と知性を誇示するのにふさわしい方々ばかりなのだが。
 ところがそういう思いも、一生続くとは限らない。「もう(まあ)
いいか」と消えたり薄まったりする時期があるようなのだ。先生方
を取材していて、今ここに自分が入ることを許されているのは、書
斎を見せてもいいかと思う時期にたまたま依頼が当たったからであ
り、時期が合わなければ門前払いされていたなと思うことが、何度
もあった。
 
 そんなわけで、一度取材を断られた方でもこれから先、ひょっこ
り見せていただけるかもしれないと、今も思っている。
 かように苦労して、出会うべくして出会えた、たくさんの素敵な
書斎を取材したにもかかわらず、自分の仕事部屋に活かされた書斎
術は、悲しくなるくらい少ない。この本を読み、あのやり方を早速
取り入れた、などという感想をいただくたび、とても嬉しく思うと
同時に自分もなんとかせねばと、焦っている。上野千鶴子式著者五
十音順三段重ねも、米原万里子式ファイリング術も、絶対真似しよ
うと試みたが挫折した。津野海太郎・辛淑玉式に本を必要な部分だ
け破って保管することもできなかった。そして志しているわけでは
ないのだが(すいません!!)、佐高信式に日々刻々と近づきつつある。
どういう状態なのか知りたい方は、どうか本を買ってご覧下さいま
せ。

■内澤旬子 うちざわじゅんこ■

1967年東京生まれ。
イラストルポライター。
緻密な画力と旺盛な行動力を持ち、世界各国の図書館、印刷所、
トイレ、食肉市場などのさまざまな「現場」を取材してきた。
また、「CRAFT碧鱗堂BOOKS」を主宰し、本づくりの
ワークショップを行っている。
共著に『印刷に恋して』松田哲夫・文(晶文社・第3回ゲスナー賞
「本の本」部門銀賞受賞)、『「本」に恋して』松田哲夫・文
(新潮社)、『東方見便録』斎藤政喜・文(文春文庫)などがある。

■『センセイの書斎』■

著者:内澤旬子( http://d.hatena.ne.jp/halohalo7676/ )
発行:幻戯書房( http://www.genkishobou.com/ )
   2006年5月発行
定価:2,310円(本体:2,200円)
ISBN:4-901998-16-1
判型:A5判
頁数:168ページ

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■「古本屋が書いた本」展目録■

2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて
行われました「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行
いたしました。

http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm

B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。

まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料
210円合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、
氏名、電話番号を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。

101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部 

まで。

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■日本の古本屋 即売展情報■

7月~9月の即売展情報

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

新宿展の日程が変更になっております。
最新情報をご確認下さい。

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http://www.kosho.ne.jp/melma/

次回は2006年8月下旬頃発行です。
お楽しみに!

*゜*.:*☆ 本を売るときは、全古書連加盟の古書店で ☆*.:*゜*
全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,400店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその44 2006.7.26

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:中野照司 藤原栄志郎
    事業部:田中隆志
    TKI:岩森正文

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